東京からバラバラに散らばり疎開した子どもたち。その親は東京大空襲で死んでいく。
残された子たちのその後の人生、語りの一つひとつが印象に残る。
最後の取調室の美術のショボさ。
登場人物全員がスタート地点から最終地点まで何も変化していない。
これくらいの浅い映画なら90分内でサッサとやらんといかん。
「例外状態」の現在から、「例外状態」だったあの時を照射する。
繰り返し響く「demolished」。
ゼーバルト『アウステルリッツ』も想起。
音楽Oliver Coates
海の青いこと!
「弾薬庫ができてこの島を出るという選択肢もあるけど、ここで生きていくことを人生の問題として捉えたい」
「石川真生 私に何ができるか」展がとても大きなものだったと改めて思う。
「石川真生 私に何ができるか」展の写真に写る人たちがたくさん出演している
「『国賊』と呼ばれて育ったけど、そのときのことを水に流さなかったからそれがバネになったのね」
大杉栄・伊藤野枝の娘の生き様。このように受け継がれていく、そしてその生き様は周りの人たちにも波及してい>>続きを読む
画面の端にテレビがあり、囲碁番組が流れている。・・・が、「アスワグループ杯」などという棋戦は存在しない。しかも棋士の石を打つ手つきが明らかに素人である。ということは、これはわざわざ撮影しているというこ>>続きを読む
「ちょっと自惚れさせてもらうと、ちゃんと生きたと思う。 どうでしょうか?」
何が映っていたのか。
自分をすべて見せなければならないという切迫した覚悟だ。ぜんぶそのまままるっとさらけ出した生き様だ>>続きを読む
おそろしいほどの企みに満ちた傑作!
部屋がそのまま舞台にうつされ、スクリーンがそのまま舞台になり、観客は舞台で何が起きようとそれを「劇」として受け入れざるを得ず、また映画を見るという行為そのものを>>続きを読む
ドラドラシンフォニー!!
このオーケストラに入団させてください!
ジョン・ケージは無響室で自分の心臓の鼓動を聴いたという。
のびたは無音の宇宙で自分のハートビートを聴いただろうか。
また、パ>>続きを読む
自由を手に入れたのだ、と見せかけてまったくそうではない。
撹乱していますよ、という見せかけだけで完全に現状維持。無風。
傑作!
女学生、カメラ屋、女中、女将、医者、と冒頭から目まぐるしく登場人物が現れるがそのどれもが数秒でキャラクターとその関係性をわからせる。
樹々に囲まれた中で台本を持った人たちが演劇の稽古をしている。
演じているようにもそのままであるようにも感じられる。ストローブ=ユイレも思わせる。
ここはガタリが勤務していた場所。
「子どもたちが遊んでいる。公園の木々が風にゆれている。神田川の流れる音がきこえる。猫の鳴き声で目を覚ますとそこには誰もいない。もうすべては終わっていた。」
「ぼく、もうわかったんだ。どこに行っても>>続きを読む
大変つまらぬ。いちいちが気持ち悪い。なんでもかんでも言語化するのがつまらぬ原因だしこれでは映画にする意味がない。(親しい者同士がこういう言葉を使うだろうか?)
校正記号も使えていない。