しずるさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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アラジン(2019年製作の映画)

3.0

ディズニーの有名アニメの実写化。

アニメのストーリーや見せ方を忠実に再現しつつ、王女ジャスミンの立ち位置など、現代社会により即した形にアレンジされている。
リアルな演技とCGのコラボレーションは巧み
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パドマーワト 女神の誕生(2018年製作の映画)

4.0

インド映画は未体験。

予告編を見掛けて、これはインド版『天と地と』か『レッドクリフ』なやつかなーと興味を抱き観賞。
実際、製作費をかけた大規模歴史エンターテインメントではあるが、原典が叙事詩であると
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クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅(2018年製作の映画)

2.9

タイトル長っ!(笑)

インド人青年が、旅先フランスの家具店でクローゼットに隠れて眠っている内に、家具ごと海外に輸送され、様々な出来事に巻き込まれながら国々を点々とするという、まさに奇想天外な筋書き。
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ほんのささやかなファンタジーが、現実の裏に優しく寄り添うようなフィクション作品が好きだ。
美しい雪国の気色、友達とのかけがえない時間、不思議な出来事、事件を経過して少し大人になっていく心。
【子供の目
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.8

レビューなどから、もっと癖の強い作品かと思ったが、想像よりは見易かった。

どう生きればいいのか解らなくなったり、社会や人生の閉塞感、平凡や常識への反発、家族を大切に思いながらも抱く鬱屈、変化を待ち望
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

色々考えさせられる良くできた映画で、見て良かったと思っているが、本当に辛い内容だった。
若者らしい爽やかで向こう見ずな冒険心、欲望、恋心が冒頭で描かれるだけに、その後の、転げる落ちるように追い詰められ
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パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

フランスらしい、笑いと恋愛たっぷりの人生謳歌。
嘘つき、お調子者、女たらしと中身はダメダメの主人公、見た目はダンディな超絶ハンサムで地位のあるお金持ち。うっかり落ちた本気の恋にオロオロと一生懸命、なの
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12か月の未来図(2017年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

声高に正義を押し付けたり、殊更感動を煽って泣かせに走る事なく、社会や人間の複雑な一面を、風刺とユーモアと人間味たっぷりに、適度な距離感で表現してみせるフランス映画の雰囲気が好きだ。
教育とはどうあるべ
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リアム16歳、はじめての学校(2017年製作の映画)

4.3

秀才の息子リアムをひとかどの成功者にしようと、一度も公立校に通わせず、自宅で英才教育を施し大学受験を目指すママクレア。
息子にベッタリ、過保護、期待過多、何でも干渉管理と、字面で見るとかなり気持ち悪い
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

実話の詐欺事件を下敷きにしているとの情報で、もっとストレートな社会派作品かと思いきや、かなり寓話的、教訓的。昔話か説話のようなおとぎ語だった。

封建的な搾取から、正義と法により華々しく開放されたかに
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キングダム(2019年製作の映画)

3.0

原作未読。予告編のビジュアルの格好よさと、中国戦記物が好きなので興味を抱いて鑑賞。
感想としては、【普通に面白かった】かな。

中国大自然や宮廷の壮大なビジュアル、大人数で繰り広げられる戦闘シーンやア
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ソローキンの見た桜(2018年製作の映画)

4.0

史実を下敷きにした物語らしい。松山の捕虜収容所の事は初めて知った。
表の主題となるのは、日本人看護婦とロシア人将校の、国を越えた許されざる恋物語。出来すぎた王道の恋愛映画のようだが、その裏に、戦争の悲
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ダンボ(2019年製作の映画)

2.8

昨今の、やたらと過去名作アニメを実写化しようというディズニーの動きが腑に落ちない。現代技術を駆使して夢の世界を可視化するのはいいが、どうせならオリジナル脚本で新しい物語を見せて欲しい。

ストーリーは
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ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

史実に詳しくなく、つまみぐい程度のドラマや映画「エリザベス」程度の知識での鑑賞。

伝説やゲームなど、中世ヨーロッパの世界観が好きなので、武器や衣装などの美術面、宮殿や壮大な景色のビジュアルには心踊っ
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天国でまた会おう(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

原作未読の為、映画を見ての感想のみ。
従来神話やファンタジーが大好きで、比喩、隠喩、象徴、予定調和的構造は大好物。好みにどストライクだった。

風刺や皮肉に満ち溢れ、アルベールの回想という劇中劇の形で
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

2.8

女王と二人の側仕えの、皮肉たっぷりな宮廷愛憎劇。
闇の中、自然光や炎に照らされて浮かび上がる、コントラストの強い映像が、まるでレンブラントの絵のようで美しい。
きらびやかな宮殿や華美な装いの陰に、どん
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ヴィクトリア女王 最期の秘密(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

君主である事に倦み疲れ果てた老女王ヴィクトリアと、人懐こく好奇心と機知に富んだインド人青年アブドゥルの出会い。
始まりは恐らく、背が高くハンサムな異国人への女王の気まぐれな好意であろうが、未知の異国の
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.5

画面に映るのはほぼコールセンターの室内のみ、8割方は主人公のアップ。
視覚的刺激や盛り上がり、爽快感を期待する人には全く向きません。
お勧めしたいのは、想像力豊かな人、考察好きな人。
与えられるのは電
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.5

百美が女性でキャスティングと聞いた時には、そこを改変しちゃったら、魔夜峰央の作家性から否定されるようでリスペクトも何もないじゃねーか…!とモヤモヤしてたんですが、ちゃんと美少年の設定になっててホッとし>>続きを読む

映画 刀剣乱舞-継承-(2019年製作の映画)

3.5

従来二次元作品の実写化に強い抵抗感があるのだが、今回は思いの外楽しめた。
大河ばりの脇配役、2.5次元キャスト達の確固たるキャラクターの確立、カッコ良さに振り切った演技や台詞回しやアクション。
歴史設
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

いかにもアカデミーが持ち上げそうなテーマだなぁ、とちょっと敬遠ぎみだったのですが、バディものが好きなので鑑賞。
思いの外シニカルにならずに見れました。
人種問題に傾倒しすぎず、友情や尊重など人同士の関
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移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

2.0

良くも悪くも、お金をかけて作ったSF映画という感じ。
原作未読なので、どこまで忠実なのか解りませんが、時間内にゴールする為に物語を凄く早足で詰め込んだ印象。
しっかり描き込んだら2~3部になる話を、シ
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.0

ドルビーアトモスの劇場で見たら、音が大変良くて、これから音楽物は見る劇場にも拘ろう…と決意した。
ロック好きとしては、最後のライブシーンは無条件にテンションが上がる。
物語は、スターあるあるで新鮮さは
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