しどけ梨太郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

アス(2019年製作の映画)

5.0

赤+連帯+革命=共産主義では?資本主義が崩壊するし。

とりあえず怖かった。前作同様、命の危険を感じる怖さだった。なんなんだろうな。今回は序盤から危険が目に見えているにも関わらず、前作の前半と同じよう
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

5.0

サメ、どうせ襲うならヌーディストビーチにしてくれや。

その場限りではない恐怖を鑑賞者に与えるという点で優秀なホラー映画だと思う。もうプールにしか行きません。

印象的なテーマ音楽がほとんど序盤〜中盤
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

5.0

主人公、絶対ペパーミント・キャンディー嫌いでしょ。満点。
踏みつぶされるキャンディーの不穏さ。買ったキャンディーを貯めていたものだと嘘をつく。それはあのとき、貯めていたキャンディーが踏みつぶされるよう
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新学期・操行ゼロ(1933年製作の映画)

4.0

羽毛とジェラール・ド・ベダリウ。

ジェラール・ド・ベダリウ、実際のところ男の子らしい。かわいい。しかし、かわいいと言ってしまうとジャン・ヴィゴに怒られそうだ。

競泳選手ジャン・タリス(1931年製作の映画)

4.0

股間。

この水中撮影が『アタラント号』に生きてくるわけですね。

最後のプールと地上のショットを重ねるやつが良い。

逆再生も良かった。

ニースについて(1930年製作の映画)

4.0

脚、ヌード、パンティー。

ひたすらに音楽が良い。特にドラム。ブラシで上手いこと「波」を感じさせてくれる。

ジャック・ドゥミの『天使の入江』を思い出した。ニース、良いですね。

アタラント号(1934年製作の映画)

4.0

ディタ・パルロの乳首がシャツに浮いているのがわりとロングショットでも見えるのは4Kのチカラか、はたまたぼくのエロ魂の賜物か。

ジャン・ダステもディタ・パルロも見たことあるなと思ったらふたりとも『大い
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スクリーム3(2000年製作の映画)

3.0

エミリー・モーティマーのおっぱいが良いです。以上です。

本当の黒幕、的な話は良かった。なるへそーって感じ。もっと序盤中盤がおもしろければ良い映画だったのにな......せっかく1、2と観てきた人は観
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

ディカプリオってめちゃくちゃ演技上手いんですね。いや、知ってたけど。それにしても上手すぎません?

おもしろいのかおもしろくないのか分からないままボケ〜っと観ていたら最後にドドンと盛り上がって終わった
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

5.0

中島セナがラブホテルで「ラブホテルなんてこんなものよ」みたいなことを言いながらソックスを脱ぐの、最高すぎません???星5です!!!

生まれてこのかた、最大の懸念事項が「親が死んだときに自分は悲しめる
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

4.0

音でビックリさせてくる系の映画なんだけど、それにはビックリするだけであって、でもそれだけには収まらない怖さがあって、ずっとウ〜〜〜となって観ていた。そう思うと、ビックリホラー要素はまったく必要なかった>>続きを読む

スクリーム2(1997年製作の映画)

4.0

鑑賞者と劇中人物との知識差によるどんでん返し。

前作を観た鑑賞者と前作を経験した劇中人物の心理状況をうまく一致させて色々な人物に不信感を抱かせる手法が良かった。

今回は『シャイニング』の「ずらし」
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スクリーム(1996年製作の映画)

4.0

ホラー映画に関する知識がほとんどない状態で観たけどおもしろかった。知ってるともっとおもしろいんだろうけど、知らなくてもおもしろいのが上手い。劇中でホラー映画あるあるを説明してくれるので、重要な「ずらし>>続きを読む

真夜中のパリでヒャッハー!(2014年製作の映画)

4.0

パーリーしたいっすね。サンタの服の裏側に薬物が並んでるの最高でしょ。

『スクリーム4』と『ディパーテッド』のネタバレがあるのでお気をつけて。

『世界の果てまで〜』の方が好きではある(迷惑のかけ方の
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巴里の屋根の下(1930年製作の映画)

4.0

テーマ曲が今も耳から離れない。

モテる女はつらいなあという感じ。八方美人は災いしか呼ばないね。だから、ポーラに対してあまり魅力は感じなかった。それに振り回されている男たちは好き。

全体的にはコメデ
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大雷雨(1941年製作の映画)

4.0

何気なく観たら非モテつらつら物語だったのでつらくなった。非モテつらいし、なんか良い感じで終わってるけど、全然良くないやん。こちとら咽び泣いとんやぞ。
すぐキレるのも思い込みが激しいのも良くない。でも、
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天気の子(2019年製作の映画)

5.0

天気の子じゃなくて能天気の子じゃんねえ。

愛にできることはまだありました。それは、人をただその人として受け止めること。何をしてきたか、とか、何ができるかできないか、とかで人の価値が決められていく社会
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.0

共感性羞恥に苦しみながら観た。

そういや最近走ってないなぁ〜。

退屈な日々にさようならを(2016年製作の映画)

5.0

カネコアヤノが出ていて、カネコアヤノの曲が流れるので満点。あと紗穂役のりりかがとても良かったので調べてみたらユーチューバーになっていた。

同監督の『サッドティー』と同じく、話が進むにつれて人間関係が
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

5.0

ガバガバ酒を飲んでからレイトショーで観たらめちゃくちゃ幸福になった。

実質『ジュラシック・パーク』。『ジュラシック・パーク』観たことないけど。

ベロリンガがキモすぎてビビったが、そのおかげで後から
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不安の種(2013年製作の映画)

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ビックリ系と視覚トラウマ系は苦手なので途中からはチラチラとしか観ていなかったが、一緒に観ていた女の子が観ているあいだずっとぼくの手を握っていたので満点。『不安の種』ありがとう。

原作未読。

時系列
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リング(1998年製作の映画)

4.0

怖。突然押入れ死体と松嶋菜々子の顔が歪んだ写真が怖すぎて無理。怖いというか得体の知れない不快さ。

カメラマンがよくやる「対象物を真ん中ではなく端に配置して背景を多く写す」があそこまで不安感を煽る怖い
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チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)

4.0

マイケル・ベイも真っ青な爆破とカーチェイス。ハラハラドキドキアクションムービーとして楽しめた。怖くはない。もっと人が死ぬのかと思っていたがあまり死ななかった。

電池のくだりとか面白かった。
チャッキ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

寵愛を受けようとするふたりのバトルがメインに見えるが、やっぱり主役は女王陛下(オリヴィア・コールマン)。支えてほしいだけなのに、成り代わられてしまう悲しみ。それは車椅子がアンの脚に成り代わってしまって>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

5.0

原作未読。

愛がなんだ。愛ってなんだ。

この映画で一般的として扱われている愛は、双方向的愛だ。そんななかで、一方通行的愛3人衆の恋愛が描かれる。
一方通行的愛のエゴイスム(≒自己愛)に気が付いたナ
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私の20世紀(1989年製作の映画)

5.0

爆弾とセックスと。

20世紀という時代に起きた変化と起きなかった変化を巧みなモチーフで表現している。
頭がすっ飛ぶようなギャグがぼくにはどハマりだったので終始ニヤニヤしながら観ていた。幻想と現実の合
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サウルの息子(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

周囲がボケた映像は周りへの無関心の表れか。無関心にならざるを得ない苛酷な状況。

ユダヤ人射虐殺シーンで、ゾンダーコマンドだと言い張る男が撃たれ、実はゾンダーコマンドではないラビがジャケットのおかげで
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.0

旧約聖書(神殺し版)、みたいな。

真意が分からない、が人間ぽさってのはなるほどなあという感じ。真意がめちゃくちゃ分かるケイレブくんと真意が分からないネイサンの対比のなかにエヴァを配置する構図が巧妙だ
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ブリーダー(1999年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「投影」の映画。主体性がない(≒人間的な豊かさがない)人間の話。
序盤の会話で、本当は子供なんて欲しくないのに彼女のルイーズ(リッケ・ルイーズ・アンデルソン)に話を合わせているレオ(キム・ボドゥニア)
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サッドティー(2013年製作の映画)

5.0

「ちゃんと好き」ってなんだろう。を延々とやる映画。

二股映画監督が「ちゃんと好き」を考えた結果、二股を解消しようとすることからも、「ちゃんと好き」というのは一対一で(恋愛)関係を構築し完結させること
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

5.0

まさに『GLASS』。見事に3部作をやり切ったシャマランに拍手。しかも最高の終わり方だった。信念を曲げない人間の強さたるや。SALUも「In My Life」のなかで「思い込みが成せる力は絶大」って歌>>続きを読む

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3「恩讐の彼方に__」(2019年製作の映画)

4.0

シビュラもドミネーターも一係も出てこないPSYCHO-PASS。完全に狡噛慎也の狡噛慎也による狡噛慎也(のファン)のための作品。ぼくはそれを求めていたので満足。あと最後のセリフね。3期、楽しみ。
パン
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サスペリア(1977年製作の映画)

4.0

ジェシカ・ハーパーが最高。あどけない顔して声が低いの、好き。一文字に結んだ唇も好き。

不安、不気味、不快。

音楽と映像の融合がとても良い。もう誰も喋るなって感じ。広場のシーンは最高だった。

みん
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PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2「First Guardian」(2019年製作の映画)

4.0

色々と死んだ人間の言葉が響く回だった。

広義の宜野座回であり、征陸の言葉が涙腺を刺激してくる。

前回に比べてストーリー構成が上手くできていて終盤で一気にグワッと来る。その分、アクションシーンが少な
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マルサの女(1987年製作の映画)

4.0

みんな金に振り回されてる。

ひたすら権藤(山崎努)がいい。憧れてしまう悪役。前半で税務署が人々から税を取り立ててそれに人々が困る様子を描いておくことで、その税務署に対抗する権藤が言ってしまえばダーク
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

4.0

原作未読。

前作『ムーンライト』よりも音楽が鳴っていたので、ざらついた感じというよりはなめらかに心に突き刺さってきた。前作が粒みたいだとしたら今作は波みたい。

ラストショットの秀逸さ。「それでもい
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