たるたるごさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

たるたるご

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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.0

映画館に自ら通えるようになる前から知らず知らずにモリコーネの創る音楽を沢山浴びてきた、例えばTVやビデオで観てきたマカロニウェスタン映画とか。
音楽は感情と記憶を回帰させる最も有効なスイッチ。本作で僅
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.0

公開時に多くの方がSNSで「好きな作品」とつぶやいていて、今回鑑賞して合点がいきました。
とても限られた条件の中で制作されたであろう、この規模感が観る側へ妙に親近感を与えている様にも思え、これは確かに
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

4.0

実は公開時はノーマークで、気にもかけず。
なので何の情報も耳に入れることなく鑑賞...で、えッ何、主人公の磯村勇斗、北村優衣の二人がここまで体当たり演技してたの?! 何かむっちゃ凄い!となり、今夜観る
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愛なのに(2021年製作の映画)

4.0

公開時に見損なって以来、ずっと気になっていた作品。
あらためて初見を映画館のスクリーンで観れて、本当に良かった。
既に沢山の前情報が耳に入っていたのですが、やっぱりこの雰囲気と言うか、空気感がいいです
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銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

4.0

映画作品を映画館で観れることの有り難さや幸せを実感させてくれる作品でした。
映画館という存在と場所が私たちの過去、現在、未来の思いをも繋いでくれている、そんな大袈裟なことをつい考えさせられました。あら
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牝犬(1951年製作の映画)

4.0

今だとこんなタイトルはつけられないと思いながら...まずはここに惹かれ、そのあと京マチ子 x 志村喬、そして根上淳 (新マンのMAT隊長...こんな美男子だったんだぁ)の配役に惹かれて鑑賞したのですが>>続きを読む

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

5.0

至福の2時間、本当に素晴らしい映画との時間を過ごせました。
沢山の作品をフィルムを観て育った世代として物語の要所要所で郷愁を覚えつつ、主人公の成長譚がこれからの映画産業の未来とも重なり、ラストは思わず
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

4.0

北欧を舞台にしたヴァイキングの復讐譚ということで、残虐かつ陰鬱な展開を想像していたのだが...思いの外、シンプルなストーリーと神話の世界観も相まって、素直に見入ってしまった。
終盤もしかしたらここでエ
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子猫をお願い 4Kリマスター版(2001年製作の映画)

4.0

公開時に友人から強く薦められた理由が何となくわかった。ただそのタイミングがきっと旬だった様にも感じた。
アオハル要素の強い作品かと勝手に想像していたこともあるが、それよりも公開当時2000年初頭の韓国
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猫たちのアパートメント(2022年製作の映画)

4.0

子猫をお願い 4Kリマスター版を観るついでに的な感覚で鑑賞したのだが、何だか新鮮で見入ってしまった。
老朽化が進み取り壊される団地にとり残された猫たちと韓国が抱える貧困層(韓国だけに言えた話じゃないけ
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白い巨塔(1966年製作の映画)

5.0

1966年の作品にあらためて心惹かれる。
ここから繰り返し何度もリメイクされるのも納得出来る面白さだった。
登場人物それぞれの思惑が赤裸々で実に美しくなく描かれ、清き人物が報われることなく終わるのも物
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離ればなれになっても(2020年製作の映画)

5.0

今年劇場で最初に観た映画は自分にとって、まさにお年玉をもらったような素敵な作品だった。
まずは主人公たちと全くの同世代で同じ時代を過ごしたと思うととても感慨深かった。
何より歳を重ねることが単に老いて
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呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

4.0

タイトルに「呪」が3つも並んでいたので、勝手に陰鬱な展開を予想していたのですが...えっ何⁈何だかとても面白いんだけど。
何よりゾンビ側に心打たれ、色んな意味でゾンビ映画に今まで偏見を持っていたことに
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

5.0

公開週以来、久しぶりのおかわり鑑賞。
1度目より2度目がより一層染みました。
今回 新海誠 監督のティーチイン舞台挨拶もあったのですが、80回以上鑑賞された方や質問もそんな細かい演出部分を気にかけてい
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母の聖戦/市民(2021年製作の映画)

4.0

冒頭からラストまで延々と胸が締めつけられる思いで観ていた。
変に盛った演出もないことで主人公の表情や一挙手一投足が妙にリアルで生々しく、そのこともあってか、最後まで集中して鑑賞できた。
また本作は実在
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ラ・ブーム(1980年製作の映画)

4.0

オープニングの音楽、劇中のファションを観て、瞬く間に80年代に引き戻され、凄く幸せな気分に。
主人公と同世代だったこともあり、本作を懐かしむとともに、あの時代をつい回想してしまった。
それにしてもあの
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

5.0

3D鑑賞ということもあってか、映画鑑賞していたというより、3時間アトラクションを体感していた気分。
ジェームズ・キャメロン監督 は別世界における海の創造主の如く、海の生き物たちがとてもステキでした。
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空の大怪獣 ラドン(1956年製作の映画)

4.0

今春、東京都現代美術館にて開催された「生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展」にお邪魔していたこともあり、是非スクリーンで観ておきたかった。
1956年公開作が4Kで鮮やかに蘇り、まさに劇場映えしてい
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非常宣言(2020年製作の映画)

5.0

ビジュアルコピー「それぞれの選択が運命を決める」がとても効いていた。
ハラハラドキドキ、泣きもあり、空と地上、友好国、そして韓国自体の判断など要所要所でクロス展開しており、一筋縄で行かない所も韓国の大
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.0

不思議な感覚だった。
個人的には怖さを感じるというより、捉えようのない違和感を覚えた...決して作品を否定しているわけではない。
ただ疲れた時に観たら、気(元気)を持って行かれていただろうなぁと。
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

今日はあらためて劇場で観ることが大事であることを再認識させてもらった。
本作をテレビで初見してしまい、それなりの評価しかしておらず、7年間、何て勿体ないことしていたのか気付かされた。
前説で既に劇場で
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マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)

3.0

何故本作が気になったのかわからなかったのだが、予告編を観ていたことを本編を観て気がついた。
正直言うと途中からあるがまま、考えることをやめて鑑賞してしまったのだが、とても印象的なシーンもあり、この先も
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

4.0

いつの頃からか何かに熱くなることを失いかけていた人達の物語。
単に生きて、ただ暮らすだけの毎日をこのままでいるのも、あるいはそれを変えるのも自分達。
競走馬の共同オーナーになった人達それぞれの人生も垣
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

5.0

長い時間をかけて、 井上雄彦 先生が描きたかった世界と物語がここにあったんだと思うととても感慨深かったです。
ジャンプ連載時から愛読していた世代として、途中からはスイッチが入って、もう泣きながら観てま
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RRR(2022年製作の映画)

5.0

今年劇場を出て、直ぐにまた観返したいと思ったのは、トップガンに続いて2本目。
噂通りの凄い熱量!観逃さずに本当に良かった!
何故か主人公二人の一挙手一投足に途中から目頭が熱くなり、つい涙が...まさに
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

4.0

とても好みな作品でした。雄大な景色にゆったりと進むストーリー。少し頼りない主人公に自分を重ねながら、物語に吸い込まれていきました。
何故か既視感も覚え、80-90年代に楽しんで観てきた作品にも通じる匂
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泣いたり笑ったり(2019年製作の映画)

5.0

観ていて、本当に幸せな作品でした。
それにしても結婚は当人同士だけでなく、やはり家族と家族の結びつきなんだなぁとしみじみ。
親から子にではなく、子が親に向けている尊敬や愛情を本作からたくさん受け取るこ
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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

4.0

シンプルなメッセージが故に、とても胸に染み入る。
最愛の人の死、そしてその後も続く苦悩に何度も挫けながらも...利を求めるのではなく、小さくても善き行いを積み重ねることが大切なんだなぁと、しみじみ思う
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雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

4.0

タイトルが秀逸!「漂流団地」だけでもかなりインパクトあるのだが「雨を告げる」も加わって、ひと夏の小学生たちの冒険奇譚だけで終わるわけがない!と期待も膨らむ。
実際、小学生らしい意地の張り合いなども描か
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