cozyさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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聖なる証(2022年製作の映画)

3.5

本作のような導入、エンディングはありそうだが、観たことがなく衝撃だった。過去の時代を描く物語に現代の観客がスムーズに映画に出入りできる扉の役割を果たし、あくまで映画であるという区切りの効果も兼ねていた>>続きを読む

静かなる叫び(2009年製作の映画)

4.0

「男の子だったら愛を教え、女の子だったら世界に羽ばたけと伝える。」
生きてゆく上での人間としての逞しさは女性のほうが兼ね備えていると言っても過言ではない。

ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.0

ファンタジックな香りの能力やクィア、数々のオマージュなど多くの要素が詰め込まれており、それらはクラブでの幻想的なライティングやゾッとするような描写などビジュアルや演出で存分に表現されていた。だが、物語>>続きを読む

僕の巡査(2022年製作の映画)

3.5

3人とも愛ゆえの行動を取るが、それが余計に心の傷を抉ることになる。
時は経てども、わだかまりを抱えたまま。マリオンはパトリックを迎え入れることでトムの気持ちを知ろうとした。
環境や世の中が変わっても、
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窓辺にて(2022年製作の映画)

5.0

まるでパフェのような映画だった。完璧なようでちょっと量が多いなと感じたり、でもとても満足感を得られるパフェのような映画。
印象的だったのは登場人物たちの「え?」という台詞が多かったこと。これはつまりそ
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ソウルに帰る(2022年製作の映画)

3.0

最初の居酒屋での初見視奏を実践する場面のカメラワークがダイナミックで掴みが良く、ワクワクさせられる。
奔放な主人公はソウルにてしきりに連絡を寄越す実父と、対称的に音信不通な実母に疲れ果て、また軽やかに
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ホテル(2022年製作の映画)

2.5

おもしろい感じはあるんだけど眠い。
色彩、音楽を排除している分、会話に集中できるのだがそこに2時間集中できるほどの内容には感じなかった。やや長い。そこにきて唐突なラストの展開にはお手上げ。
2020年
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沈黙の自叙伝/自叙伝(2022年製作の映画)

3.0

主人公は父代わりの将軍による若者死亡の一助を担ったことに罪悪感を覚え、逃げようとするが軍曹は兵を動員してまで主人公の動きを拘束。シャワーのシーンは飼い主にてなづけられたペットのようで恐怖。あの状況打開>>続きを読む

コンビニエンスストア(2022年製作の映画)

3.0

・ラストの演出どうした
もうあそこから離れられないということか。
・家族連れが写真を撮っていた銅像は誰?
・搾取され続けた挙句、搾取する側へ
息子を失った今、金を手にするにはそれ  しかない
・母の手
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パシフィクション(2022年製作の映画)

1.0

序盤にイヤな予感はしたものの、最後まで観ないと文句も言えないので観た。

結局、観てよかったと思わせるシーンは1つもなかった。
核実験再開?はいいいよ、不気味な潜水艦?いいよいいよ、で?
60年代から
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理想郷(2022年製作の映画)

5.0

フランスから晩年の地としてスペイン・ガルシア地方に移住してきた夫婦。主人公は元教師で、多くの国に赴いたことのある人物。夫婦は自ら育てた農作物を販売して暮らしている。そんな折、陰湿な嫌がらせを受けるよう>>続きを読む

ヌズーフ 魂、水、人々の移動(2022年製作の映画)

3.0

10年以上内戦状態の続くイランで暮らす人々は毎日死と隣り合わせで生きているわけで、そういった人たちが置かれる現実を知るだけでもこの映画を観る意義があると思う。現実は想像もつかないほど過酷であろうに、映>>続きを読む

カイマック(2022年製作の映画)

4.0

カイマックとは牛乳の上澄みから作られるより甘めのバターのような食品であり、おいしいとこどりという意味で「カイマックをとる」という言葉も存在するらしい。
この映画は人生のカイマックを取ろうとする人たちの
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孔雀の嘆き(2022年製作の映画)

3.0

貧困を背景としたスリランカにおける幼児売買問題に切り込んだ作品。非常に深刻な問題を扱いながらも、事態は好転し、映画のラストには爽やかな印象すら残す。先の見えない暗い展開にしなかったのは、監督自身が妹さ>>続きを読む

ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)

4.5

地味だけどなかなかおもしろい。
ルーマニアの小さな村のコミュニティの中で、パン工場でスリランカ人を雇ったことをきっかけに対立が起こる。話し合いの場では各々が自分の意見を主張するが主人公だけは自分の意見
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ラ・ハウリア(2022年製作の映画)

1.0

コロンビアのことはよく知らないが、大人に虐げられているとはいえ子どもたちも犯罪を犯しているわけで擁護のしようがない。そうしないと生きていけない過酷な状況なんです。と言われてしまえばそれまでだが全くもっ>>続きを読む

アシュカル(2022年製作の映画)

3.0

ジャスミン革命によりベン・アリーによる独裁政権に終止符が打たれた時代。革命直後の不安定な政権に対する社会全体の不安が実体の掴めない犯人というところからも感じられる。舞台の地域はもともと有力者のための土>>続きを読む

マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

4.5

想像の斜め上をきた。
前半は若い男女の恋愛ものとして普通におもしろい。女の子(かわいい)の好きなことをして「とにかく、生きてる」っていう台詞が良かった。しかし時折見え隠れしていたヤバさが顕在化した後半
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1976(2022年製作の映画)

5.0

ピノチェト独裁政権下における日常に潜む恐怖を描きつつ、サスペンス映画としての見応えも抜群。色彩や音響の1つ1つにもこだわりや意図が感じられ、映画という総合芸術として完成度が非常に高い。
ぜひもう一度観
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葬送のカーネーション(2022年製作の映画)

3.0

トルコはヨーロッパで最も難民を受け入れている国であり、今作も自らの故郷に入ろうとした難民が逮捕されたという実際に起きた出来事をもとに制作された映画。
印象的だったのは2シーン。
1つ目は洞穴で夜を越す
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輝かしき灰(2022年製作の映画)

3.0

序盤に顔と名前を一致させられず、話に追いつくのに手こずってしまった。
女性陣の辛抱強さは確かにすごいのだが、それ以上に男たちの身勝手がすぎる。男の自分から見て、情けなく思う。
なんとか振り向いてもらお
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