ハレさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ハレ

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アクロス・ザ・ユニバース(2007年製作の映画)

4.0

「アクロス・ザ・ユニバース」は一番好きな曲なんだけど、ミュージカルがちょっと苦手なので先送りしていた。が、もっと早く観れば良かったと今は後悔。素晴らしかった!ビートルズの曲が台詞になりストーリーになっ>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.0

顔のアップ多様のカメラワーク、同性愛、母親との確執、そして少し重苦しいストーリー。どこを取ってもグザヴィエドランの作品だ。鑑賞後も重苦しさが残る。暫くドランはお休みにしよう。

世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

3.0

アンドレセンを売り込もうと画策するあざとい祖母でなければ、映画監督ヴィスコンティに見いだされていなければ、アンドレセンに役者への強い野望があったのなら、また別な人生が開けていたのかもしれない。ただ彼に>>続きを読む

ハートストーン(2016年製作の映画)

3.5

小さな村で思春期を迎える少年達の瑞々しくもヒリヒリするような日々を描いている。画面の少し重い色調がソールの気持ちとクリスティンの苦しさを十分に伝えてきた。いい映画です。

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

3.5

ちょっと教訓じみたところもあったけど好きだなぁ、こんなストーリー。
旅の途中で出会った人達との会話からアルヴィンの過去も明かされていく。
ラスト、お兄さんとの再会場面は静か過ぎて涙が出てくる。お兄さん
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パリ20区、僕たちのクラス(2008年製作の映画)

3.5

中学校教師の成功体験の話かと思っていたがまるで違う話だった。

国を追われた移民たちの苦難と移民を受け入れた国の覚悟を中学校の教室に圧縮して描いた作品。
これはぜひ為政者たちに知ってもらいたい教育の現
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.0

怖い、怖い、怖い、法廷後見人。序盤が一番怖かった。
後はそれほど、、というよりコメディタッチ。ロザムンド・パイクを観ていると腹が立つ。それだけ演技がうまいという事ね。

スリーパーズ(1996年製作の映画)

3.0

世の中、ジャニーズ事件に吹き荒れているまさに今、タイムリーな映画だった。こちらは少年院での性暴力。以前にはカトリック教会でも起きていたね。
権力や地位を持つとなぜか抑えられない欲望が顔を出す。悲しいか
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ダンサー そして私たちは踊った(2019年製作の映画)

3.0

イラクリ君、あんなに愛し合っていたのに少し冷たくないかい?別れの時、メラブにせめて「君の名前、、」のオリバーのように「何一つ忘れないよ」くらいの事、言ってあげてよ!

ジョージアの民族舞踏には不思議な
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崖っぷちの男(2011年製作の映画)

3.5

痛快!久々に面白いアクション映画を観た。所々で顔を出すおじいちゃんホテルマンが気になっていたらまさかの、、、だったとは!このどんでん返しが良かった。それにしても「リトルダンサー」だったジェイミー・ベル>>続きを読む

好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.0

フーシ、いい人。いい人過ぎてつまんない。少し灰汁の強い、周りの人がちょっと引いてしまうような癖を持ってたらもっと魅力的だと、へそ曲がりのおばさんは思うのです。でもフーシを受け入れてる人たちがいるのは嬉>>続きを読む

オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

3.5

キアロスタミ監督ジグザグ道路第3話。
作中ホセイン君が言う。「文字の読めない者と読める者、お金持ちと貧乏人、家を持つ者と持たない者が結婚する。お互い助け合うと平等になる。」君のような政治家がほしいわ!
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

イランの大震災。キアロスタミは監督した映画「友だちのうちはどこ?」に出演したババク少年の安否を知るため撮影した村に向かう。
まるで「友だちの、、、」の少年と同じように人に道を尋ね、ジグザグの道を行きつ
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トラベラー(1974年製作の映画)

3.0

ほぅらね。くすねたり、詐欺まがいで稼いだお金でいい思いをしようたってそうはいかないのよ。これに懲りて良い大人になってほしいわ、ガッセム君。
「友だちのうちはどこ?」のアッバス・キアロスタミ監督の作品。

幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.0

アニエス・ヴァルダ作品を連続鑑賞。この映画を?十年前、若かりし頃に観ている。
その時は、男っていうのは幸せな家庭を築いていながらも、平然と他の女を愛してしまうどうしようもないクソッタレな生き物なのかと
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.5

10代20代の若者には最高に楽しめる作品だと思う。
おばさんだけど私もノリノリで観てしまったよ。

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.5

父親とは違うその間には紙のようにうすーい隙間がある微妙な間柄の叔父という立場。
幼くして家族を失ったクリス。その時から生活を共にしてきた絆もある。静かな日常が流れる。クリスの先を思いやる周りの人達の気
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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

4.0

Take me to church に合わせて踊るセルゲイ・ポルーニン。
あまりにも美しい別世界の芸術。言葉を失う衝撃と感動をもらう。

しかしこの映画を観た後に、私は容認しかねるポルーニンの政治思想
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グローリー 消えた腕時計(2016年製作の映画)

3.5

 かなりレベルの高い作品だと思うけど。
最後は少し人間らしい心を持ったようだが、「あんたにだけはいい思いはさせたくない、、」と鑑賞しながら思わずつぶやいてしまいそうなくらい徹底して嫌な女のユリア。エン
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ぶあいそうな手紙(2019年製作の映画)

4.0

偏屈爺さんエルネスト。盗みを働くが届いた手紙を目が不自由なエルネストのために代読してくれた若い女ビァ。そのビァが手紙の代筆もして孤独だったエルネストを幸せへとアシストしてくれる。徐々に信頼しあう二人に>>続きを読む

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

3.5

脱獄囚が人質の少年と心を通わせるという昔ながらのストーリーにまんまと泣かせられてしまった。

幼少期家庭内暴力を受けていたにもかかわらず、こんな大人になってからも父親からのハガキを握りしめ、愛されてい
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ケス(1969年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

家庭では子供にあまり関心のない母親や、遊ぶことしか頭にないクソッタレの兄。学校では悪友にからかわれ、理不尽なパワハラの先生に怒鳴られる。そんな腹立たしい事ばかりの少年ビリー。一人森を彷徨う孤独と怒り、>>続きを読む

BOYS/ボーイズ(2014年製作の映画)

3.5

何とも甘酸っぱく瑞々しいBLの話。同年代の子等が観たらかなりときめき、心に染みわたるだろうなぁ。
カメラワークがとても良い。台詞がなくても心の動きを感じられる。好きな
映画。グザヴィエドランを少し感じ
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荒野にて(2017年製作の映画)

3.5

寄る辺ない少年。孤独と不安、恐怖の中、荒野を馬と歩く。最後はほっとできる終わり方だったが、それでも涙が止まらない。

振り返ってみるとチャーリーが関わった父親を含む3人のおっさん達の人生も味わい深い。

靴ひも(2018年製作の映画)

3.5

一度は捨てた子供だったのに発達障害はあれど純朴で優しい息子ガディに父親ルーヴェンは救われた(結局は死んでしまったけど)。あのリタのカフェ、みんなはガディの事もすんなり受け入れてる。いいなぁ。世界中があ>>続きを読む

ノーバディーズ・フール(1994年製作の映画)

3.5

行いはやんちゃでハチャメチャなんだけど、弱い人、落ちこぼれそうな者、悲しんでる人の気持ちにしっかり寄り添う最高にカッコいい爺さん。
いくつになっても見惚れてしまうポールニューマンだった。

モーリス(1987年製作の映画)

3.5

同性愛が発覚すると人生のすべてが奪われる時代だったから、クライブの身の振り方を責める事はできない。愛に生きようとしているモーリスも今後が心配。どちらの道を選んでも辛く苦しい思いは続く。切なすぎる。

フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛を込めて(2019年製作の映画)

3.0

音楽映画はシンプルなストーリーがいい。漁師たちのコーラスが心に響く。
何度も何度も聴いていたい。
都会人のダニーより漁師たちがかっこ良すぎて見とれるし聞きほれてしまうわ。

エール!(2014年製作の映画)

3.5

リメーク版「コーダあいのうた」はストーリーが整っていた。でも「エール」もなかなか味わい深く面白かったわ。主人公の歌声なら私はこちらの方が好きかも。

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

3.5

トムの死んだ恋人の兄フランシスの心理がとても複雑。弟がゲイであることを周りに知られまいと必死だったのは分かるけど、それだけでは説明のできない行動がたくさんある。自分の中にも弟と同じ衝動を認識していたの>>続きを読む

パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト(2013年製作の映画)

4.0

パガニーニ役のデイヴィット・ギャレットは本物のヴァイオリニスト。
その迫力ある演奏に圧倒され、たっぷりと堪能した。演奏場面だけでももう一度観たい!
パガニーニのような抜きんでた才能の持ち主は凡人が考え
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

4.0

ジェーンは気付いてしまった。チェットが再び薬物を手にした事を。せっかくの復活の舞台だったのに、、、
彼の何かに依存せずにはいられない心とミュージシャンの才能は背中合わせなのか。観ていて辛くなる。

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SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.5

なにに驚いたかってスキンヘッドで顔も身体もタトゥーだらけの主人公ブライアンがあの「リトルダンサー」のジェイミー・ベルだった!確かに面影はあるけど衝撃だわ。

登場人物の中ではシングルマザーのジュリーが
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.0

ドンパチは嫌いだし、途中こんがらがるところもあったけど、なかなか見ごたえのある作品だった。
ラスト、あの彼女が電話の声の主と分かってなぜか嬉しい。

ベン・アフレックの姿を見るにつけ、これ以上お肉が付
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

役者3人が聴覚障害者だったのね。どうりで手話に迫力があった(英語の手話は全然わからないけど)。家族も友人も先生もいい人過ぎるわ。お父さんの下品なジョークに笑い、お母さんとお兄ちゃんの愛に胸が詰まる。温>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.5

はじめはそれぞれが苦しい思いから始まったけど、ラストは皆がハッピーエンドで(主人公はほろ苦かな)楽しい映画だった。挿入歌もいいし、ナイトレイとレヴィーンの歌声がとてもいい。

二人で聴けるイヤホンもい
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