ハレさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ハレ

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帰れない山(2022年製作の映画)

4.0

都会育ちのピエトロと山麓育ちのブルーノ。きっと出会った子供の頃に二人の柔軟な魂が呼応しあったのだろう。環境が変わろうと、会わない月日が何年にもなろうとも互いを自然に受け入れる。
人生でこんな相手に出会
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あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)

3.5

フィロミナは「あなたを赦す」マーティンは「決して赦さない」
人身売買をし、母にも子にも嘘をついていた修道院のシスターにはどちらの言葉が心に響いたのか、、、
このシスターが本当に神を信じているとしたら「
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ベン・イズ・バック(2018年製作の映画)

3.0

ベンの薬物依存の始まりは医者の過剰な鎮痛剤投与からだったとは。一人の中毒者から放射状のように被害者、加害者が増えていく。救うにはとてつもなく大きな強い愛と知恵と忍耐が要るという事を思い知らされる物語

WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

3.5

カメラワークが面白いし、主人公二人の演技が自然体で覗き見している気分になる。

たった2日間で理解しあえる相手に出会えるなんて奇跡でしょ。彼らには遠距離恋愛の選択肢はないのかしらね?(日本的?)

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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

3.5

ネグレクトで、学校でもいじめにもあっていたエリックとエイズに感染しているデクスターの友情は先日みた「スーパーノヴァ」の子供版のように思えた。

自ら手のひらに傷を付けて「僕の血は猛毒だぞ!」と大人たち
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スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

4.0

幸せだった人生の終盤にこんな過酷な選択をしなければならないなんて辛すぎるでしょ!

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.0

監視体制の国家は怖い。自由民主主義の国でも1歩間違えればどうなるか分からないという恐怖を覚えさせる映画だった。

ラスト、ドライマン作"善き人のためのソナタ”の本の見開きに「感謝を込めて HGWxx7
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男と女 人生最良の日々(2019年製作の映画)

4.0

老人ふたり、男と女のゆったりとした会話を主に、回想の映像を絡め、ソフトフォーカスの効果もあってとてもロマンティックで優美な作品に仕上がっていた。
流れるようなフランス語とシャンソンをうっとり聴きながら
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サイダーハウス・ルール(1999年製作の映画)

3.5

ラッセ・ハルストレムの作品は何本かみている。どの作品も主人公は重くてしんどい思いを抱えているのに、すぐそばにはいつも愛情深く、優しい人物がいて彼らの支えになってくれるから、作品を観終えた後はほっとした>>続きを読む

扉をたたく人(2007年製作の映画)

3.5

わずかでも希望を感じられる’どんでん返し’を期待したがそうはならなかった。入管法とは、、まったく、、ウォルターが「人の人生を壊すのか」と怒りをぶつける。(日本はきっともっとひどいのだろう)
ラスト、地
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

4.0

サルバドール作「中毒」を演じるアルベルトの一人芝居がいい。
サルバドールの癒えることのない昔の愛が語られ、偶然にもその相手フェデリコの知るところとなる。それは結局、今を無為に生きているサルバドールの復
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.5

78歳のジョンレノンが出てきたのにはビックリ!(笑)
嘘をどう終わらせるのか心配したけどうまくいったね。
この映画の中で流れたビートルズはとても良かった。
すごく楽しい映画だった。

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.5

日本人なら空気を読んで’しばらく放っておこうよ‘というところをアメリカ人はとにかく話を聞こうとする。だからこどもでも自分の考えや感情を言葉にしようと一生懸命になる。言葉で伝えられることは大事。以心伝心>>続きを読む

マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.5

笑う映画じゃないのに所々で吹いてしまった。
16、17歳の頃の母子の感情のずれは傍から見てるとけっこう滑稽な所がある。本人たちは真剣なんだけどね。
この誰もが経験していることを思いっきり映像に仕立てた
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ある少年の告白(2018年製作の映画)

3.5

ゲイであることに宗教がかかわってくると、受け入れられることがよりいっそう難しくなる。まして父親が牧師ならなおさら。「孫を抱けないのが悲しい」と言った父親。子の幸せより自分の思いの方が強いのか。この言葉>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.0

「あざ野郎」残酷な言葉を投げつけ、苦しい想いを消そうをしたマティアス。逆に愛の炎が燃え上がった。 こんな微妙な感情を演出できるドラン監督がすごい。

後から監督のインタビューを見ると私の解釈は少し違う
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小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

3.0

TVで鑑賞。筋書は"セント・オブ・ウーマン”に似ていたかな。言葉が大切な映画なのに席を立たねばならない用が何度かあり、もしかしたら大事な言葉を見逃してしまったかもしれない。でもとても面白かった。監督と>>続きを読む

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.5

`マミー‘とか`ママ‘とか`母‘などのタイトルがつく映画はなんとなく避けがちだったけど、これは見逃さなくて本当に良かった!

強烈の一言。
ADHDの息子対その母親との愛の戦い。お互いの思いにお互いが
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シッピング・ニュース(2001年製作の映画)

4.0

原作者アニー・プルーが好きで本も読んでいる。暗く、重く、寒い映像が多い。ときたま、ユーモアや心温まる場面もあるが、原作を知らないと
この映画は少し退屈に思うかもしれない。主人公クオイルのケビンコスナー
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.5

哀れまれる孤独でない孤独の中に生きる。

死者との会話だったり、プライドだったり、魂の強さだったりが力に。

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.5

何てったってビリーの表情とダンスが最高!ビリーの合格通知が届いたとき結果を知りたくて素早く椅子に座る認知症のはずのばあ様(笑)。正義感と家族愛が溢れる兄のトニー。ラストの場面、込み上げるものを抑えよう>>続きを読む

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.0

TVで鑑賞。話の展開も面白いし、料理番組でもあるような素直に楽しめる映画。
シェフが息子に作ってあげたサンドイッチ、表面がカリカリに焼いてあってたまらなく美味しそう!これは深夜に観る映画ではないわ。

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.5

映画も2度3度繰り返し観ると、大事なメッセージを見逃していたことに気づくことがある。平凡な一日だって繰り返すと素敵な事を取り逃がしていたのかもしれない。とてもいい気持ちになる映画でした。

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.5

いい作品に巡りあった。貧困や暴力、薬物等の蔓延ったラストベルトと呼ばれている町が舞台。父親からのDVを経験し、スケートボードに逃げ場を求める3人の少年。その中の一人が何年にもわたって仲間を撮映した(後>>続きを読む

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

3.5

実話だったとは!実際にはたくさん大変なこともあったと思うけど、とても幸せな気持ちにさせてくれるいい映画でした。配役もピッタリで出来すぎ(笑)

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.5

良かったと思えるいい終わり方ではあったけど、そんなもんで簡単に吹っ切れるような内容ではない。どうにも重くて苦しくて何も感想が書けない。

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.5

こんな映画大好き!
それにしても、大人たちは子供の話を聞かないし、まあ小言の多いこと!!
色々含蓄はあるだろうけど ラスト、ノートに挟まれた押し花を見て嬉しくなり、あとは何も言うことなし!です。

画家と庭師とカンパーニュ(2007年製作の映画)

3.5

再会した幼馴染の画家と庭師。とりとめのない世間話や昔話が続くだけなのに飽きもせずずっと見ていられる。飾り気もなく嘘も見栄もない二人の友情が別れの時まで続く。たくさんの絵と光に溢れる庭と。そして流れるモ>>続きを読む

帰らない日曜日(2021年製作の映画)

4.0

ジョシュ・オコナーが見たくて鑑賞したけど「ゴッズ・オウン・カントリー」のオコナーの方が10倍良かったな。でも、柔らかな光を背に受け、窓辺に腰をおろした裸のオコナーは彫刻のように美しかった。

映画自体
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

重い。人生の終末に怒りと不安しかないなら、こんな悲しく辛いことはない。アンソニーの残りの日々は、介護の人の力を借りて心安らぐ平穏な時であるように願う。誰もが怒りや不安、悲しみの中では死にたくない、、、

愛を読むひと(2008年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

非識字が罪と罰を重くする。何とも深い映画だった。突然の別離から30年後に刑務所の食堂で再会したハンナとマイケル。そこでの会話からそれぞれ二人の胸に去来したものは?手を伸ばすアンナだがその手をすぐに握ら>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

5.0

何度もくりかえし観ている。
心に残る場面はたくさんある。中でも一番沁みるのはオリヴァーを見送った後、駅のベンチにひとり座るエリオの姿。さみしさと悲しみに覆われた空っぽの心に、遠くから聞こえる山鳩のホホ
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ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

5.0

父親や祖母にはろくに返事もしないのに、出産間近の雌牛には優しい言葉をかける`ジョニーボーイ‘が印象的。これは自分にかけて貰いたい優しさなのだ。そんなジョニーの孤独と渇望を見抜いたのがゲオルゲなのよね。>>続きを読む

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