幻想的で夢現な世界観の中、外から眺める未解決事件は、おおよそ謎だらけでモヤモヤしかしないと思いつつ、アーマが同級生に詰められるシーンが、剥き出しの感情そのままのリアリティで一番怖いかも。
当時の歴史的背景を最低限でも理解していないと、多分付いて行けない…。現に自分は付いて行けてない…。パンフレット買ったら詳しく解説してくれてるかな…。
"大人と大人未満"、"ルールと理屈"、"男と女"…。本来は二元論では無い命題に縛られて、それでも自分を肯定する為に踠き、戦い続けるのが青春と言うものです。自分が高校時代に出会っていたら、チヅルに恋し>>続きを読む
VHSで持ってるけど、DCP素材でのスクリーン上映と言うことで勇んで参戦。本編はもとより、エンドロールが贅沢で至宝のひとときかも。
前作で感じた"地下空洞"と言うノイズな世界線が、更に"未開拓エリア"の登場で、"そっちぢゃ無い"感が増幅…。途中で「オレは『猿の惑星』を観てるのか?」と錯覚すらさせられ、モンスター・ヴァースの限界を>>続きを読む
やっぱり映画館で観ると音響の迫力が違いますなー。2度目でもテンション上がった!また物語が動き出したので、柱稽古編も楽しみ!
会話、カメラ、スマホ、手紙、日記…。これらのあからさまな状況証拠の羅列で、経緯を事細かく説明していくという邦画の悪いとこが全部出ている…。多分、警察ってもっと優秀。
ずっとプリシラが幸せそうに見えなかったんだよね…。そんな中で彼女が最後に下した決断を経てのラストシーンが深く切ない余韻…。
佐津川さんとヒコロヒーのトークショー付き上映会。
誰もがちょっとづつズレた中途半端な狂気を晒していて、それが怖いしイタイ。小夜子の妄想シーンが絶妙に卑猥。
もっとゴリゴリのノワール系を期待していたので、ライトな作りに肩透かしを喰らう。飄々としたキャラクターが売りだとは思うのだが、そこを受け入れられるかどうかが肝。アクションの迫力は流石のパク・フンジョン>>続きを読む
原作未読で、調べてみたら全12巻と結構長い話しだと分かったけど、コレは面白い!勿論、前章なので色々投げっぱなしで、ここで終わるか!となるけど、後章も楽しみ!あのちゃん最高でした。
王道であり、お手本である。故に今観ると迫力や刺激こそ物足りなく映るかも知れないが、勧善懲悪なドラマの中にラヴロマンスを絡めた定番の語り口の見本でもある。
"そっち方面のオチじゃ無いよね?"と言う期待と不安を見事に裏切らないのに、大オチのシュールさで華麗に裏切る。面白いけど、万人には薦めません。
今でこそ"クリストファー・ノーラン"と言う天才作家を知っているので、冷静に称賛出来るけど、初見だった当時は、かなりの衝撃を受けた記憶あり。そう言えば、本作には、時系列順行editのver.が存在する>>続きを読む
"悪魔"と言う実体のない存在(山犬は悪魔の化身?)よりも、"悪魔崇拝"に偏った集団心理の方が怖いと思うけど、何れにしてもダミアンの成長を待ってる間に、神への信仰離れはどんどん進んじゃうと思うw。
見応えは充分だが、物語としても心情的にもとても複雑……。当時の世界史や時代背景を予習しておいた方が映画的な理解は深まるが、"立場変われば見え方変わる"と言う話しなので、共感指数は深まらない。
"あの映画のシーンに似てるな"とか"フレームワークがこの映画にそっくりだな"とか錯覚するけど、逆なんだよね。それだけこの映画が後世に与えた影響力の大きさよ…。基本的に"静"なのだが、"静の中の動"の>>続きを読む
エイダがピアノを奏で、フロラが舞う浜辺のシーンは絵画のような美しさ。直接的で、時に無垢な欲望に晒され苛まれながら人は生きている。
このレビューはネタバレを含みます
ビニールハウスでの生活の悲哀が殆ど語られていないのと、流石にこの入れ替わりは無理筋…。終盤の負の連鎖の捲りでちょい挽回したけど、やや思てたんと違う。
偏見や予断を極力排する為のFACTをいくら集めても、それを見極める人間次第で、そのFACTは都合の良い思い込みの"証拠"に成り果てる…みたいな事を言いたかったのだと理解。普遍なのは家族の悲しみで、時>>続きを読む
"信じること"の強さも脆さも危うさも、今の世の中に完全にリンクする衝撃的な傑作。この終わらせ方も完璧な余韻。IMAXではこういう映画を観るべき。
結局、マックスと同じで、
"分からない"
"解らない"
"判らない"
"ワカラナイ"
で良い映画。脳で体感出来ればそれで良し。
心が潰されるような不寛容に満ちた世界で、"家族"という柵で人生を諦めていたキナコが、最終的に愛と"家族"で繋がろうとする決意に希望を抱きたい。杉咲花は最早最強。
事件の真相よりも夫婦や家族の深層を"解剖"して行くのがミソ。主観と客観、事実と想像を選り分けて、結論を"選定する"裁判の難しさを追体験する構成の妙。
一緒に居なくても相手を想いやること。
一緒に居れなくなっても相手を思い続けること。
嬉しい涙。
悲しい涙。
苦しい涙。
悔しい涙。
優しい涙。
"ソウルメイト"とは言い得て妙だなと。
新キャラのイントロ編なので、終盤の盛り上がりまで時間が掛かるのは致し方無し。単体での続編は厳しそうだけど、SSUのクロスオーバーで登場したら結構アツい。
今の時代に拳一つで、ここまで爽快感とカタルシスを持たらしてくれるのは、マブリーしかいないでしょう。コレで良いんです。
午前十時の映画祭13にて。
オープニングで傑作と予感させる画造りが凄い。プレゼントの箱同様に目的地に近づくにつれ、廃れて行く心と身体だが、二人の友情に希望を抱かせる"往復切符"が泣かせる。
ヘマント・シン監督上映後トークショー付き。
各プロットのバランスの歪さこそ、不条理な世界を反映させた演出に違いない!というのは穿ち過ぎ?初号の2時間半ver.なら、その辺がもう少し整理されてるのか>>続きを読む
伏線の回収や暗喩の考察に励んだとて、1回や2回観ただけでは理解出来る筈も無く、そもそも妄想や夢なんて曖昧で無秩序で混沌としたものに過ぎないので、素直にボーの悪夢を追体験すれば良いのかなと。
圧倒的なヴィジュアルセンスの世界観や過激で生々しい性描写にのみ引っ張られると物語の本質を見失う。性の目覚めと解放にフォーカスしているが、これは女性の自己と尊厳をテーマにした壮大な寓話。ラストシーンに>>続きを読む
検察に身元確認した瞬間に入れ替わりは即バレるだろうという野暮なツッコミは抜きにして、ライトに楽しめる映画ではあるが、根っこのテーマはかなり下衆なので、個人的には、フィジカル的なカタルシスが欲しかった>>続きを読む
上映前舞台挨拶付き。橋本愛は美しい。
愛とはかように複雑で難解だが捨てられないものであるという事を、写実化した結果、やっぱり理解出来なかったという結論。"世界を平和にする60秒"の真偽は如何に。
このレビューはネタバレを含みます
最後の最後で無双感が出ないのは、かなり問題!カタルシスが全然生まれない!敵キャラが弱過ぎだし、唯一ヤバめのボディガードもあの殺られ方…。会長との対決も描かれず、続編目論見!?
このレビューはネタバレを含みます
一緒にバイクのリアシートに乗ってたつもりだったのに、何処かで振り落とされて筋を見失った…。ダンナの死体が発見された辺りからだな。キリスト教的なメタファーもあったかも知れないし、あそこまでの直接的な">>続きを読む