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前半の崖上ホテルでの心理戦が、も一つヒリつかないけど、晩餐以降の怒涛の展開でガッツリ挽回します。"誰がユリョンか?"と疑えば、普通に一人だと思ってしまう先入観を逆手に取って、female buddy>>続きを読む
派手なコトが起こりそうで起こらない緩やかな展開ですが、監督のヴィジュアルセンスは冴えてました。そして髪を切ったチョン・ジョンソの大勝利でした。ファズの謎の献身もさりげなくカッコ良かった。
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例えば、カマラ一家の雰囲気や振る舞いは『ミズ・マーベル』を観てないとイマイチ付いて行けないと思うし、拡げまくったDisney plusのTVドラマシリーズを観て無いと評価は分かれるかも。ただ、漸く集>>続きを読む
ダイバーシティには、それ自体を否定すると言う価値観も存在し得るという、ある種自己矛盾的な要素を含んでおり、詰まるところ、正否や認否では無く、各々の尊重と敬意による共存なのかなと。
ガッキーの目の演>>続きを読む
人間誰しも演じながら、偽りながら生きている中で、素の自分を出せる相手は誰か?いつか?そんな事を想いながら観てました。役者さんも皆素敵だったのですが、特に池松壮亮の深さを見た感じ。
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山﨑貴監督の今までの経験を全て注ぎ込んで、ゴジラフォーマットに落とし込んだ渾身の一撃!終戦直後という目から鱗の舞台設定が効いていて、なす術無しの絶望感が際立ち、より人間の知恵と勇気がフォーカスされる>>続きを読む
全体的に地味なので、こう言う謳い文句で宣伝しないと厳しいと思ったのかも知れないが、ドンデン返し前提で観始めると、結局オチ待ちになってしまうので、途中で何が起こっても、緊迫感が盛り上がらないのよね…。>>続きを読む
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かなり昔に観たけど、35mmでのリバイバルに歓喜の鑑賞。人生の機微が散りばめられまくってて、観終わった後の感情の置き所がぐちゃぐちゃ。それもこれも全てのキャストが名演過ぎるというのもあるし、演出もテ>>続きを読む
凄腕ではあるが完全では無い。この絶妙な匙加減とフィンチャーの様式美で、一見地味な物語をグイグイと牽引し、ラストの凄みへと昇華される。そしてM・ファスベンダーに負けず劣らずのT・スウィントンが兎に角素>>続きを読む
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何故にユー・ホンがあそこまで情緒不安定なのか?が理解出来ぬままエンディング…。民主化運動に端を発する天安門事件の影響とも感じられず、メンヘラが続いたまま、何ともモヤる切ないラスト…。
達成した偉業は言わずもがな、挑戦を5回もした事が、何せ驚愕!!
(おそらく)途中に実際の映像も挟みながら、困難を克服していく過程に釘付け。3つの言いたい事、グッと来ました。
アメリカの黒歴史とそこに潜む狂気の沙汰を重厚に丁寧に描く206分。終始、眉間に皺を寄せ、口をへの字に曲げ倒すディカプリオの痛々しいまでの熱演に圧倒され、リリー・グラッドストーンの眼差しに引き込まれる>>続きを読む
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原作があるので、手堅く、想定通りと言うところ。相変わらず、固定観念や偏見、思い込みに満ちている世の中の常識を露わにしていく整の言葉にハッとするばかり。
「大きい方をくれる人がいい人とは限らない。」>>続きを読む
『怒り』パート、もっと言うと彩織さん贔屓で観にきたけど、結果、『哀しい(寂しい)』パートが一番好き。誰しも何かしらの感情は欠けているので、結構、普遍的な話しだなと思ったりもした。
全編に渡り岩井監督のセルフオマージュ満載で、岩井美学オタクには堪らない。今回も"後悔と贖罪"をベースにしたココロに刺さる物語。アイナ・ジ・エンドと言う歌姫無しでは成立しない世界観。監督だからこそ描け>>続きを読む
30年経っても男女の問題は普遍で不変。
ただ、初見で相関図を整理できた人、優秀過ぎる。まだかなり混乱中…。
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無双過ぎるのも考えもの。敵と対峙した時の緊張感が生まれない…。ラストのまさに"死神"の佇まいで背後に迫る様が真骨頂ではある。
なるほどなるほど。レヴューを読むと、実在する宗教コミュニティが話しのベースらしいので、そこは改めて復習するとして、"支配する"という事に対しての洗脳は完璧に実行される。
あと、やはり印象的なのは革>>続きを読む
原作の長さからして、端から三部作とかで想定されて無いと、話の"ケリ"はさて置き、"区切り"にも辿り着かないだろうなぁ…の予想通り、"本題はここから!"で終わる。続編を期待したいが、さてどうなるか。た>>続きを読む
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"暗殺"と言う同じ目的を、真逆のアプローチで遂行しようとするプロットを軸に、国家への忠誠と個人の信念に揺らぐ主演お二人の熱演に終始緊張度MAX!光州事件とか当時の韓国の世相をざっくりでも把握しておく>>続きを読む
相変わらず声が聞き取り難い原田演出に、関西弁が乗っかって、どうなる事かと思ったが、今回は意外にしっかりと筋を追えました。安藤さくらを称賛するのは、ありきたり過ぎるけど、素晴らしいのだから仕方ない。">>続きを読む
まだまだ硬派でガジェットも控えめな、初期ボンドの傑作と誉高い本作。実は駆け引き重視なので、アクションは最後まで引っ張ります。本筋とは関係無いけど、エンドクレジットで、既に『ゴールドフィンガー』を予告>>続きを読む
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現実なのか幻覚なのか…。キチンとトリックはあるけれど、この曖昧な境界を上手に表現してましたね。特にラストのバルコニーのシーンは出色。ゾッとしましたわ。
アクションに関しては、最早自分で自分を越えていくのだ!という気概で余裕の前作超え。パリ以降のシークエンスは激ヤバ!一方で、大阪に行く必然性やナイトクラブでの客の反応等、(そもそも期待するべきでもない>>続きを読む
『アクロス・ザ・スパイダーバース』から更に進化した絵画チックな作画に驚嘆し、やや噛み倒されたとは言え、終盤の展開はやはり激アツでグッとくる。但し、自分は字幕で観たのだが、吹替でこのグルーブ感が出てるの>>続きを読む
レンタルで観て、ブルーレイも持っているけど、絶対スクリーンで観たかった!アイドル像もストーカー像も今でこそステレオタイプに見えるが、その天才的な発想と構成力で一瞬も飽きさせない!心から今監督の早逝が>>続きを読む
反射する光が蝶となるように、想像さえすれば、ペットボトルで頭を叩き、相手の電話を邪魔し、タペストリーの世界で踊り、キスすることも出来る…。ままならない事のもどかしさに胸が詰まるばかりだが、魔法を掛け>>続きを読む
回を重ねる毎に、バジェットも含めてやれる事は増えたが、やりたい事は尽きた感じの三作目。横溝正史的な世界観が濱マイクにマッチしたかは微妙だが、そんな中で、過去イチの妖艶さで魅せる山口智子は流石だった。
これが日本ではイマイチ跳ねていないのは、例のSNSのせいなどでは無く、ガーウィグが訴える様々な性差に対する意識が、日本人の中にホントの意味で醸成されていないからだと思う。予告編のポップさだけに騙され>>続きを読む
構造の複雑さを割り引いても、監督の狙い通り"分からない"。宇宙人の件が抜群に面白い。
どんなに綺麗事を並べても、最早誰が作り上げたのかも分からない社会の仕組みによって造られた厳然たる現実は存在し、どこまで踏み込んで行っても闇の先には辿り付けない静かな怒り…。力あるはずの大人は誰も守っ>>続きを読む
前作のモノクロも良かったけど、カラーになった本作は、感情もファッションも文字通り彩りが増す。"断ち切れない血の物語"は、いつの時代も悲哀に満ちている。
長谷川さんの軽妙さよりも、トヨエツのシブさよりも、シシド・カフカのクールさよりも、綾瀬はるかの華麗さを押し出さねばならないはずなのに、多分、彼女の靴のせいだと思うんだけど、どうにもアクションが重たく>>続きを読む
"この人の新作なら無条件で観よう!"と思える監督って、QT以外に何人いるかな…。QTのコメントは活字のみだが、公開順に沿って演者やスタッフが饒舌に語る。エンドクレジット内でも触れられる程に、まだまだ>>続きを読む
『ソウルに帰る』ダヴィ・シュー監督&主演パク・ジミン来日特別先行上映&トークイベント
今日ほど、フランス語をヒアリング出来たら…と思ったことは無い。お二人共に、饒舌に芳醇に真摯に語って頂きました>>続きを読む