おどろきの白鳥さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.9

壮大なスケールの「新春スター・かくし芸大会」で、その辺は『キングダム』からの流れを汲んでおりました。
ちゃんと『ゴールデンカムイ』になっているのは、役者陣以上に、百武朋さんの特殊メイクと、白組をはじめ
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仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド(2024年製作の映画)

3.7

先行上映で鑑賞。
中身は公開前なのでネタバレは避けるとして、井上御大らしい「説明なく裏切り、立場をコロコロ変える」「辻褄の合わないキャラの雰囲気優先な勢いだけ」で、なんだよこれと文句を言いながら楽しん
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

笑った笑った。
すこしホッコリ。
野木亜紀子さんのセンス・言葉選びによるものなのか、原作によるものなのかわからないけど、喋り過多にならずに、感情が伝わってくるセリフの使い方が上手い。

ヤクザ役が皆、
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.4

さすが『ワイルド・スピード』シリーズのジェームズ・ワン!

観てる間は楽しいアトラクション映画でした。
中身はないが、勢いで全部押し切り感!

前作観てないと、なんのこっちゃ? こいつは誰? のオンパ
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ナックルガール(2023年製作の映画)

2.8

すごくご都合展開かつ漫画的な臭いがきつくて、なんだろうとWEBの解説を見たら、韓国のウェブコミックが原作だったのね。
それを韓国人監督、日本人キャスト、アマゾンの資本で作った試みそのものは面白いんだけ
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.3

前三作と比べると地味にこじんまりとしていて、展開が冒頭から読めちゃうし、主犯に至っては登場シーンで誰かがわかる。
アジアのアクションスターが加わったというのに、見せ場も少なく。
シリーズそのものが老け
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

2.8

能登をはじめ、北陸一帯があんな悲惨な状況にあるときに観るような映画ではなかったな、と逆の意味で絶妙なタイミングな作品でした。

内容的には、ディザスター&サバイバル映画系。
災害原因は語られません。
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シャクラ(2023年製作の映画)

3.5

内容は熱い!
昔、日本で翻訳刊行されていた金庸武俠小説集に収録の、『天龍八部』をアレンジしたもの。

敵の罠によって仲間や育ての親を殺した犯人にさせられ、また宋の敵国人の血を引くことを暴かれて追放され
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.3

『ビバリウム』の監督か、と後で調べて納得な、身体干渉と肉体のっとり。
不気味ではあるが、怖くない。
きっと主人公が悪人なんだろうな、と思わせる出だしなので、予定調和に閉じていった感。

ファストファッ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

必要最小限の言葉のやり取りで紡がれる中年低所得者同士のパートナー探しの展開は、どことなく大戦前ヨーロッパ不況時代を描いた、欧州の諸作品を思い出す。
あと、白黒時代の日本映画っぽくもあり。
新しいけど懐
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.8

開拓時代の男二人の友情を描くA24作品。
ゆったりとした時が流れ、会話も含めて、全体がスロー。
油断すると、すぐに眠りの世界へ行ってしまうくらい。

ラストシーンは冒頭と円環になっているのは分かるし、
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アンブッシュ(2021年製作の映画)

3.3

基本的にはドキュメンタリータッチな再現ドラマの様相で、リアリティある展開。

国連の要請でUAE(アラブ首長国連邦)軍は、イエメン内戦でインフラが断たれた地域へ食料や医療品を運ぶ&村人たちを守るための
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

4.0

気持ちいいゴアっぷり。
次々と楽しく、死んで当然なクソキャラが惨殺されていく展開に大喜び。
むしろ犯人の応援をしたくなったくらい。
80年代ホラーを現代の技術で撮ったような、オーソドックスな復讐劇タイ
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.9

Filmarksの試写会に当選して拝見。
原作を読んでなかったのですが、観始めてすぐにオードリーのオールナイトニッポンの常連投稿の彼か、と気づきました。
仲野太賀の若林ぶりが酷似し過ぎですごかったです
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.3

ストーリー的には読めすぎて、面白味も新鮮味もなかった。

霊に憑依される「90秒チャレンジ」が危険で快感という設定なのだが、これにハマって自我を失っていく子供たちの様子は、まるで法で指定されていないか
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.8

展開が若干ご都合優先で雑なところもあるけれど、アーニャがかわいいからOK。
両親の活躍もゲストキャラの頑張りもどうでもよくなって、みんなアーニャが持って行く感じ。

個人的には神様の声が千葉繁さんだっ
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ほかげ(2023年製作の映画)

3.7

半分以上は、主人公の女(趣里)が住む居酒屋が舞台で、室内劇。
内容的には、塚本監督作『野火』の延長上にあり、戦後のバラック&闇市の中で、生き延びた人間も復員兵もPTSDに苦しみ、心の中の戦争が終わらな
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

4.0

美しかった。傑作!
「静謐」という言葉を思い浮かべながら鑑賞。
光とフレームが、絵画みたいでした。
ひとつひとつのシーンに見惚れる感じ。
冒頭、畑から食材を取り、丁寧な下拵えから調理までの一連を約20
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.6

けっこうハラハラドキドキできました。
出だしに主人公の機長が、遅刻しそうに搭乗するシーンで、「アルコール検知など数時間前のチェックは?」など、欧米各飛行会社が義務付けていることの表現がない時点で、雑に
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ティル(2022年製作の映画)

4.1

主演のダニエル・デッドワイラーがとにかくすごかった。
ヒステリックでなく、極めて理性的に状況を学んでいき論理的な活動をする女性の姿を体現。
「こいつら(ミシシッピ州の白人ども)に、私のボーイは二度殺さ
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ヤジと民主主義 劇場拡大版(2023年製作の映画)

3.8

よいドキュメンタリーでした。
法も憲法も守っていない警察が、戦時中の憲兵さんみたいに検閲と思想取り締まりをやってる、野蛮な下等国家に逆戻りしている姿が克明に。
まあ、道警は(旭川だったけど)裏金事件、
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.4

あちこちに過去作のオマージュが溢れていて楽しい。
スターは明らかにミッキー、主人公の友達は7人のこびとだなと。
『ピノキオ』劇中歌「星に願いを」の歌詞をベースに新しい…Disneyらしい物語を構築して
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

4.6

主要キャラが一堂に集まるお祭り感がすごいうえに、吹替版を拝見しましたが、声優が卒倒しそうに豪華でした。
おそらく、過去作の音声を流用というか、デジタル処理で抜き出して使っているようで、エンドロールには
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

3.4

結構楽しめはしたのですが、前半に演出的なモッタリ感があって眠気を誘うのには要注意。
アマンダを取り巻く環境の説明が多いし、またラジャーとその母体となる少女アマンダのどっちが主人公なの?という混乱もある
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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

3.3

メアリが何を思い、何を感じて行動するのか、感覚的に理解できない。
混乱して、「あ、私のせいだった」と口にはするものの、それが心からの行動に見えない。
キャラを立てられず、ストーリーや設定だけ追っちゃっ
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市子(2023年製作の映画)

4.2

ヘビーな作品でした。
社会問題を扱ってはいるものの、過酷な状況で生き抜いてきた1人の女性の姿を描くことこそが主眼だったような。

日常のどこかに、こんな人が混ざっているかもしれない。
そう思えるだけで
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乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(2023年製作の映画)

3.6

原作は未読、TVシリーズは1話も観ていない状況で、時間が合ったというだけで鑑賞。
シリーズ番外編だったが、頭にこれまでのあらすじ付きで困らず。

脳内会議がかわいい。
正直ラノベの転生ものは食傷気味な
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.4

トットちゃん視点からの想像(イマジネーション)の世界を、アニメーションだからこそ映像化できていました。
濃密な映像表現、ただ表面的に観ただけではスルーしそうな重厚な描写。

発売当時のベストセラー&ブ
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.1

全編ミュージカル。
パディントン風味なハッピーストーリーで、ティモシー・シャラメの歌と容姿と魅力をたっぷり堪能できます。

ただし、ティム・バートン『チャーリーとチョコレート工場』に出てくるウィリー・
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隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

3.6

他人をどう「認識」することが、人間関係において大切なことかを描いていました。
どんな人間だって、他人ならその心の中のありようはわからないのだから、誰しもが「X」みたいなものなわけで。

さらに現実にあ
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.7

妻のジョセフィーヌとの愛憎半ばするやりとりを軸に、戦歴の箇条書きみたいな端折りまくりの人生ダイジェスト版のような。
スペインで虐殺を行った半島戦争も、初めての敗北トラファルガー戦役も、ハイチ革命も、フ
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ペルリンプスと秘密の森(2022年製作の映画)

3.8

時代にピタリとハマる良作でした。
様々な戦争、紛争地域に思いを馳せる内容で、対立する国の男2人の間にゆっくり築かれていく友情の物語。
派手で独特な色遣いで、少し目が痛くなったりしました。
何度も起きる
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怪物の木こり(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

吉岡里帆ちゃんが可愛く、重要な役柄は染谷将太と中村獅童なら間違いないなぁ、とは思いつつも。

事件根幹の設定がファンタジーすぎて、ノれませんでした。
脳にチップを埋めて、普通の人間をサイコパスにする実
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.8

非常に丁寧に一作目の続きをやっていて、実に「芯」を外してなかった印象。
過去作へのリスペクトがすごかった……
ゆえに、全シリーズを踏まえて(最低でも1作目を観て)いないとわかりにくい。

おまけに、今
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.8

キャッチコピーどおりの「壮大な茶番劇」。
前作同様、バカもここまで徹底的かつ真面目にやればすがすがしく楽しい。

ただ、ちょっと長いかなぁ。
ギャグなんだから、テンポよく90分くらいにまとめて欲しかっ
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スラムドッグス(2023年製作の映画)

3.6

犬たちの可愛い姿や仕草は心地よい。

『TED』の下ネタをさらに下品にしたような作品で、犬の股間が赤くそそり立ち、交尾シーンだらけ、ずっと下のことしか喋ってないから、子どもに見せるのは躊躇われるけども
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