YukiIrikuraさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.2

この映画を一緒に観た友人と話してたら、これはサリーの物語としてみたら結構面白いのではないかという結論にいたった。恐らく彼はマレンに母親的なものを求めていたのだろうけれど、色々インパクトがありすぎて、キ>>続きを読む

わが青春に悔なし(1946年製作の映画)

3.3

国全体が戦争に向かっている中で「善く生きる」とは。反戦活動で逮捕された息子の嫁が突然やってきて居座ったらちょっと困るけども笑

虎の尾を踏む男達(1945年製作の映画)

3.2

『勧進帳』にインスパイアされた作品。エノケンが狂言回し的な役割で存在感がすごい。

姿三四郎(1943年製作の映画)

3.1

79分短縮版。物語は特に印象に残らないけれど、三四郎が捨てた下駄や動く雲を捉えたショットが美しくて印象的。

バビロン(2021年製作の映画)

3.7

デイミアン・チャゼルはこの時代のハリウッドへの強烈な憧れと嫌悪を持った人なのかなぁと。なんか色々矛盾した映画だった。単純に映画愛に溢れた映画!では全くないと思う。手放しにこの映画が称賛されてるのがちょ>>続きを読む

二人で歩いた幾春秋(1962年製作の映画)

4.0

佐田啓二×高峰秀子。戦後疎開先の田舎で生きていくことになった夫婦。学の無い父親は道路工事の仕事しか見つけられず、毎日休みなく働く。一人息子を大学に入れるため必死に貯金して、こつこつ真面目に生きていく夫>>続きを読む

この天の虹(1958年製作の映画)

3.6

八幡製鉄所のダイナミックな映像とそこで働く人々の悲喜こもごも。製鉄所の宣伝映画かと思うほど、施設の紹介が多い笑同じ製鉄所勤務でも大卒かそうでないかで明確に格差があり、若者は希望のない未来を嘆く。田中絹>>続きを読む

今日もまたかくてありなん(1959年製作の映画)

3.3

戦争で生き残ってしまった男、東京の片隅で生きる貧乏なサラリーマン一家...戦後の日本で生きていく辛さ。

香華 前後篇(1964年製作の映画)

3.8

いつまでも「女」であることに拘る母役の乙羽信子の演技が凄い。男から男へと渡り歩く母とは対照的に、好きな男と一緒になれない娘。価値観が違いすぎて絶対に相容れないのに、それでも「血で繋がっている」の一点で>>続きを読む

るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

3.3

剣心ではなく江口洋介目当てに観始めている自分がいる。藤原竜也は相変わらずよく叫ぶ。

るろうに剣心(2012年製作の映画)

3.3

漫画の実写化が成功している作品ということで観てみた。めっちゃ可愛いけど演技が大根な武井咲を周りの演技派俳優が支えている感じ。殺陣がキレッキレで格好いいが、1人だけ~ござるにはやっぱり違和感。

惜春鳥(1959年製作の映画)

3.8

BL臭漂う親友5人の友情。各々の家庭状況やら、恋愛やら、生き方に違いが生まれる中でも友情を保ち続けようと努力する姿が若いなぁと。詐欺を働いた仲間の残したマフラーを拾い続ける旅館の息子がとにかく優男。>>続きを読む

大曽根家の朝(1946年製作の映画)

3.0

GHQが主導した反戦映画なのね。杉村春子を怒らせたら絶対怖いよ。己の保身しか考えられない叔父夫婦があまりにも時代錯誤で、イライラしつつだんだん不憫にみえてくる。

結婚(1947年製作の映画)

3.3

上原謙と田中絹代がダンスホールで踊るところが好き。最初は彼が彼女にステップを教えてるんだけど、最後には彼女を持ち上げて軽やかに踊る。2人の足だけを移すショット。

肖像(1948年製作の映画)

3.6

脚本黒澤明×監督木下恵介。肖像に描かれる「お嬢さん」と妾として生きる女のギャップ。

女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

3.6

結婚するため奔走する男。ありとあらゆる女性の背中を追う前半→人気歌手ステラに恋する後半。ステラ役の女優さん美しい。悪気がないのに触るものが全て壊れる感じキートンっぽいなぁ。

破局(1961年製作の映画)

3.4

恋人から手紙で別れを告げられた男。サイレントでもいけそうなシチュエーション。

風前の灯(1957年製作の映画)

3.3

こんな家居候でも住みたくない笑郊外の一軒家、ある夫婦と息子が夫の母と暮らしている。そこに強盗に入ろうと画策する若者たち。しかし、その家にはひっきりなしに来客があり...登場人物全てが金の為に世話しなく>>続きを読む

少年期(1951年製作の映画)

3.7

純粋すぎる少年の目から観た戦争。10代という多感な時期に戦争を経験したことは、一生付いて回るのだろう。戦争一色であった時代に、そこから距離を取った父親は賢い。一番偉いのは、そんな夫を理解し支えた妻だと>>続きを読む

生きてゐる孫六(1943年製作の映画)

3.0

冒頭、あれ?歴史物と思ったらちゃんと現代物だった。プロパガンダになりきらない、木下恵介の戦意高揚映画。頼りなかった本家の長男が立ち直り、最後の10分で全てを強引に解決。お婆さんの叩く鉦の音が呪いのよう>>続きを読む

歓呼の町(1944年製作の映画)

3.4

戦時中の市井の人々を描いたプロパガンダ映画...のはずなのだけれど、お国のためと口では言いつつ、悲しそうな表情の人々。木下恵介っぽいなぁと。

イルマ・ヴェップ(1996年製作の映画)

3.5

マギー・チャンのイルマ・ヴェップ。サイレンと映画は音楽付きで観たい。

永遠の人(1961年製作の映画)

4.1

100分しかないのに、2時間くらいの作品を観た気持ちになった。愛憎入り乱れててお腹いっぱい。最初は仲代達矢演じる若旦那が小作人の娘を強引にものにするので「なんて嫌なやつ!」と思うのだけれど、段々不憫に>>続きを読む

遠い雲(1955年製作の映画)

4.2

贅沢な二択に悩む高峰秀子。佐田啓二に姉さんと呼ばれてみたい。選択の違いは年齢の差なんだろう。観る年齢で感情移入するキャラクターが代わりそう。祭りの音と洋風な音楽がよい。

酔いどれ天使(1948年製作の映画)

3.6

結核を患ったチンピラと口は悪いが情に厚い医者。線が細い若い頃の三船敏郎好きだなぁ。木暮美千代をダンサーの役で使うのはなんか違う気がするけど。

善魔(1951年製作の映画)

3.5

三國連太郎デビュー作。ぬぼーっと立ってる姿が可愛い。汚れた男女の恋の火の再燃の前に立ちふさがる潔癖な男。純粋すぎるのも周りを不幸にするなぁ。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

2.8

映像美だけとしか言えない。物語がびっくりするくらい薄い。なんかもう周りを巻き込まずに2人でボクシングでもして決着つけてくれ。主人公が自分はアバターになったといいながら、相変わらず銃使って人間殺してるの>>続きを読む

喜びも悲しみも幾歳月(1957年製作の映画)

3.5

灯台から灯台へ移動を続ける家族の物語。日本各地でロケ撮影をしたらしい。

(1948年製作の映画)

3.1

犯罪を繰り返す男と彼から離れられない女の逃避行。斜めのカットが多く不思議な画面。光に照らされるクレジットがよい。

不死鳥(1947年製作の映画)

3.1

佐田啓二×田中絹代。甘い甘いメロドラマ。夫は戦死してしまったのに、男性の側の家に居続けるってもっと辛いと思うけれど...

わが恋せし乙女(1946年製作の映画)

3.3

切ない...お兄さん良い人と出会ってほしい。全編に渡って繰り返される謎の歌。

さらば箱舟(1982年製作の映画)

3.0

本家と分家。時計。近親結婚。見世物小屋。穴。

金属でできたパンツみたいなの痛くないのだろうか。

アニエスによるヴァルダ(2019年製作の映画)

3.5

アニエス・ヴァルダの語り+作品の抜粋。こんなキュートなおばあさんいない。