YukiIrikuraさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.8

アメリカの中学にいたら私も「静かな人賞」に選ばれていただろう...今の子供たちは学校でもSNSの中で自分を演じなくては行けなくて大変だなぁ。自分の中学時代はスマホやSNSがなくて本当によかったと思った>>続きを読む

秋津温泉(1962年製作の映画)

3.5

寝転がって煙草を吸う岡田茉莉子の美しさ。

秋津温泉の旅館を経営する家族の娘はそこにやってきたひ弱な青年と淡い恋に落ちるが...青年が一生厨二病をこじらせたような男なのでずるずると17年にも及ぶ恋愛を
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ゾラの生涯(1937年製作の映画)

3.2

国家反逆罪で無期懲役に処された軍人の無実を証明するために奔走するエミール・ゾラ。時にペンは剣よりも強し。

泥棒成金(1954年製作の映画)

3.2

かつての大泥棒が自分の模倣犯を探す物語にラブコメ要素を入れた感じ。軽いタッチなので気軽に楽しめる。

私は告白する(1953年製作の映画)

3.6

告解の内容は口外してはいけない、という戒律を律儀に守ったことで追い詰められる神父。柔軟に考えて殺人犯の告解を告発していれば、犯人の奥さんの無駄死にはなかったかもしれない...まぁ人間より神が上なのか。

間諜最後の日(1936年製作の映画)

3.1

英国紳士とラテンアメリカ系?諜報員の凸凹コンビ+勝ち気な美女が!敵国ドイツのスパイを暗殺する任務を請け負うことに。ピーター・ローレ演じる謎将軍が色々狂ってて好き。

パラダイン夫人の恋(1947年製作の映画)

3.6

夫の殺人容疑で逮捕されたパラダイン夫人の魅力に溺れていくグレゴリー・ペック演じる弁護士。夫人役のアリダ・ヴァリがラナ・デル・レイみたいな退廃的な美人で魅力的なファム・ファタール。

狂へる悪魔/狂える悪魔(1920年製作の映画)

3.1

ジョン・バリモアの一人二役。なかなかインパクトのある特殊メイク。

暗殺者の家(1934年製作の映画)

3.1

ヒッチコックがセルフリメイクくる『知りすぎていた男』のオリジナル。娘を人質に取られた夫婦の闘い。ピーター・ローレがいい感じに気持ち悪い。

ブロードウェイ・メロディー(1929年製作の映画)

3.0

MGM製作の初ミュージカル映画。いわゆるバックステージ物に恋愛を絡めた物語。レビューシーンはまだカメラが自由に動かせないのでそんなに迫力はない。しっかり者の姉ハンクと美人の妹クィニーの姉妹愛はいいのだ>>続きを読む

オーケストラの少女(1937年製作の映画)

3.8

初ディアナ・ダービン。失業者している音楽家集団で結成された楽団が、ダービン演じるパッツィのお陰で大成功する話。とにかくよく動きらよくしゃべるパッツィが元気。

ダービンは元々MGMに在籍していたけれど
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キング・コング(1933年製作の映画)

3.2

思った以上にコング以外の怪獣が出てきてびっくり。全部ストップモーションで撮ってるんだろうが、なかなかの迫力。コングの思い全然アンに伝わってなくて不憫。めっちゃ悲鳴あげられてた。

いちごブロンド(1941年製作の映画)

3.8

キャグニー×ハヴィランドという異色カップルのラブコメ。喧嘩っ早いのに弱いキャグニー演じるビフと現代女を気取ってるけど実は保守的なハヴィラント演じるエイミー。案外お似合い。

皆が憧れるストロベリー・ブ
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フランケンシュタインの花嫁(1935年製作の映画)

3.7

怪物には怪物をぶつけるのよ!ではよくなかった。彼らにも好みはあるのだ。勝手に生き返らせられ、女を紹介すると言われ、失恋するボリス・カーロフが段々可哀想になってくる。

彼奴(きやつ)は顔役だ!(1939年製作の映画)

3.8

ミルクを飲むギャング。時代の犠牲者として描かれるキャグニー演じる主人公。エディは復員後仕事もなく、冤罪で逮捕されたり鳴かず飛ばず。そこで密造酒ビジネスにのりだし、気がついたらギャングのボスになっていた>>続きを読む

カポネ大いに泣く(1985年製作の映画)

3.0

戦前サンフランシスコに渡った日本人たちの物語。鈴木清順って感じ。色彩感覚は抜群だが、物語はあってないようなもの。冒頭のクレジットが一番よかった。

血は渇いてる(1960年製作の映画)

3.3

吉田喜重版Meet John Doe的な作品。マスコミによって市民の代表にされた男の悲劇。開始15分でラストが予想できる展開。この時代に出てきた監督って妙にミソジニーが強くて苦手(特に初期の作品)。

エロス+虐殺(1970年製作の映画)

3.3

ATG作品にしては物語がちゃんとあり、タイトルから想像するより観やすい。大杉栄と伊藤野枝の関係をモデルにした過去の物語と現代の物語が交錯して進んでいく。

炎と女(1967年製作の映画)

3.5

男性に生殖能力がないが子供が欲しい、という現代的なテーマ。女の人はお腹を痛めて産むから自分の子供だと断言出来るけれど、男は信じるしかないってなかなか残酷。舞台を見ているかのような台詞の押収。森英恵によ>>続きを読む

ベン・ハー(1925年製作の映画)

3.6

RRRにも負けないエキストラの多さよ。ユダヤの名門貴族ベン・ハーがかつての友メッサラに裏切られ奴隷となるも、ローマ人将軍を助けたことで彼の養子となり、メッサラに復讐する話。手と光で示されるキリスト。有>>続きを読む

巴里祭(1932年製作の映画)

3.4

恋人未満友達以上の関係で、通りを隔てたお隣同士がすれ違う...理想のシチュエーション。私はお隣にイケメンが住んでたことない。

リラの門(1957年製作の映画)

3.8

殺人犯をかくまうことになったジュジュと芸術家。面倒に巻き込まれたくない芸術家とは対照的に、ジュジュはハンサムで派手好きな殺人犯ピエロに心酔していくが...あんなに尽くしたのに、最終的にジュジュが恋する>>続きを読む

自由を我等に(1931年製作の映画)

3.5

まだサイレント感満載なミュージカル・コメディ。脱獄囚2人の友情。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.5

スピルバーグの作品と思うと...うーん。実力派の俳優たちが盛り上がりに欠ける脚本を何とか支えている感が否めなかった。

映画のためには家族ですらネタにしてしまう芸術家の性。映画は芸術であるという主張。
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夢二(1991年製作の映画)

3.6

抜群の色彩感覚。ジュリーはあまり魅力的ではないのだけれど、出てくる女優さんたちが皆美しくて眼福。

心中天網島(1969年製作の映画)

3.9

人形浄瑠璃の上演準備から始まる冒頭と黒子たちの大活躍。舞台を見ているかのような演出。めちゃ寒そうな墓場での情事。人形のような可愛らしさと冷たさが両立した岩下志麻。

物語はひたすら男が駄目すぎてなぜこ
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泥酔夢(1934年製作の映画)

3.6

バスビー・バークレーの壮大なレビューを堪能する一作。ルビー・キーラーの顔写真を100枚くらい使ったり、女の子たちが空を飛んでカメラに向かってきたり、バスタブに入りながら歌ったり、とにかく何でもあり。

壁あつき部屋(1956年製作の映画)

3.3

巣鴨刑務所に収監されたBC級戦犯たちの物語。一人一人がトラウマを抱え、人によっては罪を擦り付けられた結果の収監。やりきれないなぁ。

女相続人(1949年製作の映画)

3.6

財産目当てのモーリスも酷いが、亡くした妻と娘を常に比較する父親もなかなか。もう1人で生きていった方がいいよ、きっと。

この広い空のどこかに(1954年製作の映画)

4.0

戦後の苦しい時代を舞台にしつつ、誰も悪い人が登場しない映画。この作品の佐田啓二みたいな男性素敵。奥さんのことも家族のことも大好きで、それをきちんと表現できる人。

アヴリルと奇妙な世界(2015年製作の映画)

3.3

主人公のアヴリルがいい意味で可愛げがなくてフランス映画っぼいなぁと。

十九歳の地図(1979年製作の映画)

3.3

行き場のない怒りを新聞配達先にぶつける青年。