少し遅れながら観れた。
コミックで読んでても面白いよ、やっぱり最高だ。
炭治郎、やっぱり、お前は良いヤツ過ぎる。
良いヤツにもほどがある。純粋無垢で、生真面目で、優しさに満ち溢れ、決して諦めない男。
「考えろ、考えろ、考えろ!」
彼の成長は、その一向に希望が訪れようともしない絶望的な状況でも、矢継ぎ早に訪れる窮地の連続でも、最後の最後の最後の刹那まで、諦めないことに尽きる。
鬼殺隊としてはまだまだ未熟な身でありながら、刀鍛冶の里で、柱と共に、上弦の鬼“半天狗”と“玉壺”と対峙する、第4章、『刀鍛冶の里』編。
この編は、よく言えばここから先の布石と言うか、悪く言えば繋ぎというか。
全体的には物語的な大きな進展はない。
鬼殺隊の力の源である“刀”が生まれる里に、上限の鬼が現れる。
そこにたまたま居合わせてしまった炭治郎が圧倒的な“半天狗”と“玉壺”の力と対峙する。
上限の鬼は鬼殺隊の柱ですら手を焼く。手を焼くどころかだいぶ劣勢。
“霞柱”の時透、“恋柱”の甘露寺、柱としてはキャラは立ってるが、なかなか頼りなさが残る2人であるが、だからこそ、炭治郎、禰󠄀豆子、玄弥の活躍が光る。
未熟だけど絶対諦めない炭治郎に引っ張られる形で禰󠄀豆子も玄弥も死に物狂いで、藁にもすがる思いで僅かなチャンスを掴む。
この戦いは決して運ではなく、全ては彼ら全員の奮闘で掴みに掴んだ勝利、そう確信できる『刀鍛冶の里編』。
「甘露寺さんんん〜!乳房がぁぁ!こぼれそうですぅぅぅ〜!」
コミックでは味わえない、甘露寺の躍動感、堪らない。TVアニメはこれだからやめられない。
もちろんそれだけではなく、時透の霞の型も、炭治郎のヒノカミ神楽も、“半天狗”と“玉壺”にせよ、ufotableが余すことなく恐るべき躍動感と迫力を紡ぎ出す。
映画クオリティさながらのTVアニメとして、これはなかなか観れるものではない。
そして、なんやかんや禰󠄀豆子。甘露寺の恐るべきわかりやすいキャラクターも素敵だが、禰󠄀豆子の破壊力と透明感を兼ね揃える出立ちとスピード感とふんわり感。最高か。
まだまだ書きたいことはたくさんあるが、『鬼滅の刃』のTVアニメはコミックを読むだけでは体感できないことを届けてくれる。
アニメとして面白いさくひんはたくさんあるが、今までここまで強烈にそう思えたシリーズはない。
続きの大体の話の流れはわかっていても次の『柱稽古編』が楽しみで仕方ない。
ここから本当のクライマックスへ。
柱も上弦の鬼たちも揃い踏みの総力戦へ。
アツい、アツいぞ、炭治郎。
もう、お前は人間として内面は完全に仕上がってる。
地球が全て彼のような人格ならば、もはや争いは起きない。本当に良いヤツ。
良いヤツ過ぎて、あの不死川玄弥ですらそれに飲まれていく様もワクワクする。
早く次が始まれば良いな。
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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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