良い意味で疲れた。ので、ラストはこちらも達成感があったw（プデチゲ食べるシーンいい）
韓国ドラマは、サスペンスでもコミカルパートがあるのが多いけど、これはそういうのが無く、その代わり、シリアス過ぎて逆に笑えてくる。悲劇を突き詰めると喜劇なんだなと、ドラマの作りだけでなく、一人の人間に当てはめてもそう思った。
だから、一連の事件の顛末を通して、社会の根本的な問題解決はさておき、少なくとも、個人で出来ることは、それぞれの立場で全てやり切ったよね！という気持ちになり、それが連帯感に繋がっていると思う。
サスペンス的には、意外性も含めて割と王道かもしれないが、新しいなぁ〜と感じる視点も多々あった。例えばオ・ジファ刑事の離婚歴。本筋に直接は関係なく、あんな奴と結婚したのは彼女の汚点で、今思えば「自分どうかしてるぜ」なんだけど、そういうの、すごく共感する。
鹿の絵を描くパク・ジョンジェを演じたチェ・デフンの演技も流石だが、母親役のキル・ヘヨンの大袈裟すぎないビジュアルもリアルで良かった。精肉店のユ・ジェイが、昔のドラマで担わされるようなステレオタイプの癒しキャラ手前なのも。だから、脚本も監督も女性だと知り、なんだか納得。ストーリーよりプロダクションの戦略が成功している気がする。
シン・ハギュンの迫力は勿論だけど、あの圧を真正面から受けて立つヨ・ジングにも拍手。
