残り2話で完結。楽しみにしていた韓国ドラマの中に、途中から「嘘でしょ？」「プロダクションの過程で何か問題があった？」と思うくらい雑な展開になったり、急失速するものがあるけれど、本作も嫌な予感がする。この予感が外れることを祈りたいから、最終話を待たずに投稿することにした。
中盤までは、あの"ヴィンチェンツォ"の弁護士版じゃなくて、塾の講師版か！と思うほど、面白かった。チョン・ギョンホ が、こんなにぶっ飛んだ愛すべきキャラクターを演じられる役者だとは知らなかったので、韓国エンタメ界の層の厚さに恐れ入った（そしてヴィンチェンツが特別だとは思っていないが、他のドラマと比較すると、改めて、潔いドラマだったんだなと見直した）。
特に彼の講義中の描写が素晴らしい。生徒役は本気で笑っているのではないかと思うほど数学の講義が楽しい。だから、この本業を主眼に置いた脚本にすればよかったのに！そして、もっと大きな愛や、新しい家族の形をテーマに据えたドラマにすればよかったのに！
登場人物には、そんな新しいドラマの境地が開けるポテンシャルがある。それが中盤以降は、狭い意味での愛憎とか、安っぽいサスペンスの展開になってきた。もし、このまま着地するなら残念に思う。
