リプリー

シークレット・インべージョンのリプリーのレビュー・感想・評価

3.5
最近のМCUはさ〜、とか酒の席でとぐろを巻きながらも毎回ドラマは見てるし、劇場へは駆けつける。
今回もなんやかんやで最終回は気になって配信当日に見る始末。
МCU大好きじゃねぇか!と自分で突っ込んでおこう。

さて、今回もなかなか面白かった。
インベージョン(侵略)ものであり、政治サスペンスでもあり、スパイものでもあり、はっきりと大人向けで、現代の世相を皮肉りつつもリアルに重ね合わせたのダークな展開が続く。 まあ、現代世相とドラマをシンクロさせるのはアメリカエンタメのお家芸的なところはあるがし、それぞれの要素がはっきり言って薄口なのは否めないが…。
そして、最終話。最後の戦いは個人的に結構トンデモというかいい意味で漫画っぽく荒唐無稽で嫌いじゃない(逆転劇感が薄いのでカタルシスが少ないのは残念なところ)一方で大きな問題を残しつつ一旦幕を閉じる。

それにしてもМCUの風呂敷の広げ方は半端でない。
正直カーン、マルチバース絡みよりこちらの行く末が気になる。
そんなこんなで、当分終わりそうにないな〜というかどう風呂敷を畳むんだろうか…と思った一作だった。

ちなみに…。
多額の制作費に対して、初回の再生数が伸び悩んだ(МCUドラマではワースト2位)らしいが、それも無理からぬところかなとは思う。
もちろんフェーズ4に入ってからクオリティが…とか、いくら何でも作り過ぎじゃ…とか色んな要因はあるが、これほどシリーズが長期化すれば、話も複雑になり離脱者は出て然るべきだと思う。
日本の長期連載漫画に置き換えれば分かりやすいと思う。単純に離脱する人もいるが、劇場公開されたら毎年見に行く人もいる。好きなキャラがメインの回だけ見る人もいる。もちろん、すべてを網羅する猛者もいる。そうやってファンの層が厚くなっていく。МCUはその過渡期なのだ。もちろんこの手のフランチャイズより、単発で良い作品をもっと作って欲しいがそれはそれ。
今後のМCUに期待したい!