ジェン・ブイのリプリーのレビュー・感想・評価

最初は「ザ・ボーイズ」のスピンオフか…と乗り気ではなかったが、とんでもなくこれがまたまごうことなき傑作だった。
ボーイズ的な露悪的グロ描写はもちろん健在だが、根底にあるのは大学を舞台とした青春ストーリー。
彼、彼女らの思春期特有の不安定さからくる憤りや、人間不信、求めてやまない愛のようなものが物語の原動力、魅力になっている。だから面白いし、その痛々しさに心動かされる。
特に6話目は、全員が安直とも言える過ちを犯しており、それがまた愛おしい。　
最終話はまさかの展開。思わず声を出してしまった。