Cineman

今日もあなたに太陽を ~精神科ナースのダイアリー~のCinemanのレビュー・感想・評価

4.0
「今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー」全12話
イ・ジェギュ監督
2023年 韓国
鑑賞日:2024年2月9日 Netflix

「今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー」の主人公は精神科の新任女性介護師。
ヒロインが初々しく精神科が舞台というのが興味深いので一話だけでもと観始めたら物語の展開もたくみ。
斬新でシャープな演出に引きずり込まれて観終わった(24.02.03〜09)。

心理学者アドラーが言うように「すべての悩みは対人関係の悩みだ」ということがよく分かる筋立てだ。
医者、介護士、患者、患者の家族をめぐる微妙な対人関係のもつれ。
それぞれの言い分は正しいけれど微妙な行き違いや思い込みや自分勝手な優しさが絡み合って問題を複雑にしてしまう。
いったい誰が正常で誰が異常なのか。
恐らく多くの人は非正常。つまり正常と異常の境界線上をさまよっているのだと思う。
とても素敵なドラマでパク・ポヨンがまじめな性格の新米介護師を見事に演じています。
当初は厳しかった上司の看護師長も一生懸命な彼女を見守っているうちに暖かくサポートするようになります。看護師長以下脇をかためるキャスティングとのコントラストも良く素敵なハーモニーを醸し出します。
派手さはありませんが心と体のバランスが崩れるとはどういうことかを考えさせてくれる素敵なドラマでした。

【物語の概要】
ミョンシン大学病院で介護師3年目のチョン・ダウンは内科から精神病棟に配属されました。
看護師長のソン・ヒョジン(イ・ジョンウン)の指導のもとにまじめな性格の彼女は患者たちに対してとても親身に対応します。
さまざまな病状をもった患者たちとの交流を通じて多くの人々にチョンは希望をもたらします。
医者や同僚の介護師たち、さまざまな病状を持った患者たちとの交流を通じてチョンは周囲の人々に希望をもたらします。
あわただしい毎日を過ごしながら患者や患者の家族たちとのトラブルを乗り越えながら日に日に介護師として成長するチョンでしたが、ある日・・・。

【Trivia & Topics】
✥原作について。
原作「精神病棟にも朝が来ます」の著者イラハは精神病棟の看護師として勤めていた時の経験をもとにストーりーを組み立てました。

✥パク・ポヨン。
830万人を動員した大ヒット映画『過速スキャンダル』で主演を演じたポヨンは数々の賞を総なめして「国民の妹」という愛称がつけられた安達祐実に通じる童顔の女優さんだ。
ぼくはAmazonで『過速スキャンダル』を観たがコミカル・センスの波長が合わずに途中下車してしまった。

【5 star rating】
☆☆☆☆
(☆印の意味)
☆☆☆☆☆:超お勧めです。
☆☆☆☆:お勧めです。
☆☆☆:楽しめます。
☆☆:駄目でした。
☆:途中下車しました。
Cineman

Cineman