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記憶 ~愛する人へ~のCinemanのレビュー・感想・評価

記憶 ~愛する人へ~(2016年製作のドラマ)
4.0
「記憶~愛する人へ~」全16話
パク・チャンホン監督
2016年 韓国 U-NEXT
鑑賞日:2023年12月26日 U-next

そこまでやるか通俗を!
と、感心しながら観続けるのが韓国ドラマの正しい楽しみ方なんじゃないかな。
ある種プロレス観戦に似ているかも。

本作の家族の愛の描き方は素敵だった。
それともうひとつ。
サポートしてくれる仲間がいることがどれだけ幸せなことかということがさりげなくく描かれている。

大財閥の顧問弁護士として時には卑劣な手段を使ってでも裁判を勝ち抜く評判の凄腕弁護士がある日アルツハイマー病を宣告された。
急速に病状がすすみ始めて絶望の淵に立たされた彼は家族と仕事仲間の熱い愛情にサポートされて自分の人生のやり直しに向かって疾走しはじめ・・・。

【物語の概要】
政財界の大物たちに持ち込まれた数々の訴訟を勝利に導いてきた凄腕弁護士のパク・テソク(イ・ソンミン)。
家庭を顧みることなく日夜仕事に没頭する夫の家族は寂しさを感じていた。
テソクのアシスタントとして働くことになった若手弁護士チョン・ジン(イ・ジュノ)は、裁判に勝つためには脅迫まがいの手段にもでるテソクのやり口に幻滅していた。
テソクには辛い過去があった。
15年前に離婚した元妻のナ・ウンソン(パク・チニ)との間に生まれた息子ドンウをひき逃げ事件で亡くしていたのだ。
犯人は見つからず、二人は離婚し、まもなく事件は時効を迎えようとしていた。
ある日テソクは友人の医師からアルツハイマーの診断結果を伝えられて衝撃を受ける。
テソクは自身が抱えている病気を隠し通しながら仕事を続けるがアルツハイマーは急速にテソクの精神を蝕み、不審な行動が目立つようになる・・・。

アルツハイマーを抱えながら必死に仕事を全うしようとあがくテソクの元には政界・財界・弁護士事務所の
既得権益のからんだ醜い訴訟事件が舞い込んでくる・・・。

【Trivia & Topics】
・またまた見事なイ・ソンミン。
「ミセン-未生-」で見事な演技を見せたイ・ソンミン見たさでこの作品を観ました。
記憶が破壊されながらも法廷に立つテソクの恐怖を見事に演じていました。
彼の病気が判明してからの妻や息子、そして彼の仕事をサポートする若い弁護士とデスクの女性の献身的なテソクへ強い愛情と絆の描き方も素敵です。
感動的なヒューマン・ドラマでした。

【5 star rating】
☆☆☆☆
(☆印の意味)
☆☆☆☆☆:超お勧めです。
☆☆☆☆:お勧めです。
☆☆☆:楽しめます。
☆☆:駄目でした。
☆:途中下車しました。
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