リプリー

パレートの誤算 ~ケースワーカー殺人事件のリプリーのレビュー・感想・評価

4.1
「孤狼の血」などでおなじみの柚月裕子さんによる同名小説のドラマ化。
原作は数年前ではあるが読了済で、社会派サスペンスとして色々と考えさせながら楽しんだのを覚えている。
ドラマ版も大枠というかかなりの部分で原作に(おそらく)忠実(読んだのはかなり前なので記憶はやや曖昧なので)。

原作を読んだときも「世知辛い世の中だな」と嫌気が差したが、ドラマを見ても改めて感じる。弱者を食い物にするやつがいることがいるなんて言うのは本来考えたくもない。
自分にできることなんておそらくほとんどない。「あら、嫌だね〜」なんて安全圏から言うのが関の山だと思う。
でも、それでも誠意ある対応で救われる人がいると信じたい。
損得なく、真摯に向き合えばわかり合える、その善意は人に響き、伝わり、ひろがっていくと思いたい。そして自分はそうでありたいと思う。
このドラマを見て改めてそう感じた。

ここ最近なぜか無気力な日々が続いている中、少しだけ希望が湧いた気がした。

なんて精神的にアレなせいでクサイことを言ってしまったので、下世話な話を。主演は僕の大好きな橋本愛。
彼女が泣きながらピクルスを食べるシーンなんて僕の癖ドンピシャで最高でした。