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カルテットの821のレビュー・感想・評価

カルテット(2017年製作のドラマ)
4.5
『花束みたいな恋をした』に余りにもハマりすぎたのですが、それならば…とおすすめされて一気見。めちゃ面白かったです。

さて、『花束〜』から流れ着いた民なので、以下💐に絡まった感想になりますが…。
登場人物の会話の節々だったり、関係性が変化していくところだったり、至る所に「坂元さんの作家性」的なものを強く感じました。唐揚げとレモンの話は麦と絹がまさにしてそうな話だったし、マキさんと夫さんの関係性の変化の核となる部分も、『花束〜』に確信的に通ずるところがあったと思います。さらに、カルテットは💐とはバイアスのかかり方が反対だった印象があるので、💐で「あれ、もしかして…」とぼんやりと残っていた解釈が、カルテットを見ることによって「やっぱりそうだったのか」と確信的になる部分もありました。💐と🎻双方のネタバレに繋がるので詳細は控えますが、🎻を見ることによって💐の絹ちゃんを見る目が少し、変わりました。自分の中にかかっていたフィルターが一枚外れた感じ。🎻は連ドラで映画に比べると説明的で、明示的なので、その点作り手の意図をより受け取りやすかったんだと思います。とにかく、💐ファン的にも、見て良かったです。坂元沼に落ちたのかもしれない…。

あとは、キャストが最高でした。特に満島ひかりのチャーミングなすずめちゃん像にひたすら魅了されてましたし、松田龍平の少し天然入った真面目な別府くんも…。4人がそれぞれ弦楽器構えただけで画になるし、それぞれが「ホール」を持ちながらもイキイキと演奏してる様がステキでした。てかほんとに、松田龍平と高橋一生のキャスティングが神です。ハイネックにヴァイオリン持たせた人に拍手を送りたい…。キャラも正反対でハマり役で、超眼福でございました。

一気見したので、ミステリーの要素がちょっとくどい印象を抱いてしまったのですが、連ドラなので、毎週楽しみにしながら見る分にはきっとちょうどいい感じなんでしょうね。
ああ、いいドラマだった。大人の青春したいなあ…(笑)
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