脚本と演出にツッコミどころはあるが、緊急オペシーンは緊迫感とスピード感があってスリリング。鈴木亮平が一人でもっていってるような作品。俳優としての彼が好きなので楽しめた。
横浜ランドマークタワーで爆発火災事故が発生。数千人が逃げ惑う事態に陥る。東京都知事直轄の救命救急のプロフェッショナルチーム「TOKYO MER(東京モバイル・エマージェンシー・ルーム)」は、上層階に取り残された重傷者の救命に奔走する。といった内容。
過去にドラマ版も全て観ているが、ドラマでの”あのシーン”は、鈴木亮平が熱演。泣いた。劇場版でもそのシーンの回想があるが、あれは切ない。
鈴木亮平は本当にカメレオン俳優だと思う。
個人的には『孤狼の血 LEVEL2』で演じていた悪役よりも、本作の役柄のように「天才的」「明るいキャラ」の方が好み。
横浜のMERチームはちょっと存在感が薄くて残念。
エキストラさんを使っているシーンは演出の粗さが目立っていたり、「なぜその危ない方に一人で行くの?!」など、脚本がいま一歩、練られていない感は否めないものの、手術シーンや火災などのVFXはとても頑張っており迫力があった。
(我が家で2人の娘と一緒に観ていたが、娘たちがずっとツッコミを入れていた。笑)
中条あやみ、菜々緒、とモデル出身女優さんたちもよい演技で(目の保養にもなり)、石田ゆり子や仲里依紗などベテラン女優陣は安定の存在感。
『37セカンズ』で風俗嬢の舞役がとてもよかった渡辺真起子が、本作では白金大臣の役で出ているが、ドラマ版で面白かった”ツンデレ”を劇場版でももう少しフィーチャーして欲しかった。
劇伴は羽岡佳。
うーん。。なんて言うか。。悪くないんだけど、”ちょい大げさ”で”ちょいダサ”なので作品が安っぽくなってしまう。もう少しカッコイイ曲を当てて欲しいところ。
興行収入も評判もよかったようなので、テレビシリーズで続編ありそうな予感。