みやび

ゴールデンカムイのみやびのレビュー・感想・評価

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)
3.9
娘がアニメを観ていて原作が人気とは聞いていたものの、どうにも興味が湧かずスルーしていた。実写化されて話題となっていたので鑑賞。

実写版を観終えたあと、続きが気になりアニメ版を鑑賞。原作マンガは未読だが、実写版は台詞含め、アニメ版にとても忠実で驚いた。原作に対するリスペクトが感じられる。

内容は「いかにも原作がマンガっぽいな~」といった感じだが、山崎賢人が主演してきた実写化作品の中で、最もよい演技をしていたと感じた。


舞台は明治末期の北海道。主人公は、日露戦争において過酷な戦場で生き残り、鬼神のごとく戦いつづけた「不死身の杉元」と呼ばれる元軍人(山崎賢人)。

杉元は、とある目的のため大金を手に入れようと、北海道で砂金採りに明け暮れていた。そんな彼は、ひょんなことからアイヌから強奪された莫大な金塊の存在を知る。

金塊を強奪した男、通称「のっぺら坊」は、捕まる前に金塊をある場所に隠し、その手掛かりとなる記しを24人の囚人の身体に入れ墨として彫り、彼らを脱獄させた。

大金が欲しい杉元は、野生のヒグマの襲撃から助けてくれたアイヌの少女アシリパ(山田杏奈)と出会い、ともに行動することになる。といった内容。


アクションの撮影は頑張ってはいるが、少し惜しい感じ。
スゴいと思うシーンもあれば、ちゃちなシーンもあり、撮影規模が違うのかもしれないが、キングダムの方が圧倒的に迫力があった。


北海道の大自然の雄大さ、リアルさを感じる狩猟のシーンは素晴らしい。

よく知らなかったアイヌの文化を知ることができた。

アシリパの祖母であるフチ(大方斐紗子)が何だか可愛らしくて好き。笑


杉本になりきった山崎賢人の演技も魅力的だったが、アシリパを演じた山田杏奈の演技、特に食事の時のコミカルなシーンでの顔芸が最高で、劇場で思わず笑ってしまった。

アニメ版ではよりコミカルに描かれているが、実写版での杉本とアシリパの掛け合いもよく、演出面も上手い。


面白さでいうと、脱獄王の白石(矢本悠馬)がよい味を出していて、作品に貢献していた。

矢本悠馬は、他の映画作品でもドラマ作品でもキャラが濃い役やコミカルな役が多く、個人的にとても好きな俳優さんだが、本作でも見事に三枚目の役割をこなしていた。


エンドロールのラスト、続きを示唆するシーンがあるので、次回作もまた楽しみだ。


余談だが、この日『カラオケ行こ!』➡『ゴールデンカムイ』と、劇場で連続鑑賞したが、この順番で正解だった。笑


「邦画は家で充分」「劇場では洋画を観るもの」なんて以前は言っていたのだが、最近、劇場で邦画ばかり観ているな・・・ガンバレ海外作品!
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