クレオの夏休みの花俟良王のネタバレレビュー・内容・結末

爽やかな感動には違いないのだが、ビターな味わいもあとを引く。
作品の成否を決める主人公の少女は普遍的な残酷さも含めてすべてが愛おしい。その演技や表情を引き出すためには相当な信頼関係が必要だったろう。その他の描写においても現代的な心配りを感じられ（物語とは違うところで)安心して見ることができた。

そしてラストのナニー（乳母)の涙。また会えるじゃないか、と一瞬思ったが、お互いのためにもう会わない、会わない方がいいのだ、という今生の別れの涙と思い直した。