このレビューはネタバレを含みます
福岡県の柳川を舞台にした、滅び行く町と男女の恋愛のすれ違いを描いた悲劇。
江口という男が、大学生の時に卒論を仕上げるために静かな柳川を訪れた過去を回想する場面から物語は始まる。
一部だけ色彩を残して…
哀愁とノスタルジー漂う柳川市と、ほぼ話さない尾身としのり。
尾道三部作と比べ、本当に淡々と静かに物語が進む。
しかし、かと言ってつまらない訳ではなく美しい水の街である柳川市と登場人物の演技や一言一…
大林監督作品の特色・特徴を表わすのに、「過ぎ去った過去へのノスタルジー」が挙げられる。ノスタルジー、すなわち「郷愁」と言いかえてもいい。初期の尾道三部作から晩年の作品まで、大林監督はモノクロームの画…
>>続きを読むノスタルジックな郷愁ただよう作品
小林聡美の跳ねるような瑞々しい話し口調が心地よい
ほぼ無言だった尾美さんの最後の投げかけるような言葉に主人公はハッとする。
あの余韻ラストの余韻がよいです
ノスタ…
このレビューはネタバレを含みます
「転校生」「時をかける少女」と、大林宣彦監督は尾道を舞台にした作品を撮ったところで、柳川を舞台にしたこんな作品を撮っていたんですね。知らなかったです。
新人の山下規介が初々しい。彼の棒読み演技も「…
強烈だった。低予算で作品規模もミニマムな福永武彦原作の文芸作品。
大林宣彦監督のシネフィル的な演出家気質が全開である一方で、毎度のような「暴走」は控えめで純文学的な世界観で統一されている。
それ故に…
個人的には、数ある大林宣彦監督作品のなかでも群を抜いて好きな作品です。16ミリフィルムによる撮影ということもあって、たしかに「HOUSE」みたいな映像マジックは見られませんが、憂いと郷愁にあふれた大…
>>続きを読む大林宣彦監督作品。ATG映画で、大林監督ということでどんなやばい作品を見せてくれるんだと期待してみてみると、作品としては間違いなくAなんだけど、大林監督特有のB級感が全然ない作品で思ってたのと違って…
>>続きを読む親戚が広い屋敷を持つ静かな田舎町で卒業論文だったが、屋敷に住む娘とその姉の関係は妙で・・・
日本のベニスとも言われているらしい水の都・柳川市の風景が美しく、しみじみとした主人公の語りもまたいいで…