慎ましく暮らす一つの家庭へあらゆるドラマが収斂する。決定的などん底を体験していた男が笑顔を見せるクライマックスで一つの人生に従事してきたキャメラが遂に解き放たれ、世界が無限に拡張していくスペクタクル…
>>続きを読む1928年公開のサイレント映画です。もう100年近く前の映画ですが、よくできた作品です。もっと高く評価されてもいい映画ではと感じました。
簡単にあらすじを紹介します。前半、大志をいただいたプライド…
このレビューはネタバレを含みます
群衆を見下し、成功を夢見て都会へ出た若者が、ある悲劇によって堕落し、全てを失うが、現実を受け入れ、自分が嘲笑ったその群衆の一部となることで、大切なものを取り戻していく…そんなお話でした。
言葉でま…
今も昔も変わらない「その他大勢」から抜け出すことの出来ない群衆の中の一人の、些細な人生の顛末。この手のお話には弱い。
ジョンの絶妙な小物感も良かったし、ところどころに笑えるシーンも。音楽もバリエー…
群衆の中の一人の男性、その誕生から少年期、就職、結婚、出産、様々な試練と、どこにでもあるような人生を丁寧に追いかける。
95年前の他国の映画なのに、自分の人生の様々なシーンを思い出させる作品だった…
「群衆」の中に生きるごく普通の人間の人生、特別な訳ではなく誰にでも起こり得る生活における機微を率直に描いた一片の物語。
そんな群衆の中の人々一人ひとりに対する慈愛を込めたキング・ヴィダーの眼差しに涙…
冒頭の群衆を映す引きのショットから主人公にフォーカスしていくシークエンス。
ラストの家族を映す寄りのショットから群衆へのシークエンス。
誰しもが群衆の中の1人であって、
フォーカスポイントが変われ…