最近、期間限定で公開されているデジタル・リマスター版を劇場へ観に行く予定でチケットまで取っていたのだが、その日に限って、乗る電車の路線事故が発生。。。結局、丸1日復旧されず足を運べなかった。→というわけで自宅マイシアターで通常版を鑑賞。
有名な作品なので存在こそ知っていたたものの、これまで手が伸びずにいたのだが、この度フィルマのフォロイーさんキッカケで興味湧く。
さて、アメリ。
テーマは《幸せ》。
これがまたなんとも摩訶不思議な作品で、発想が斬新で今までに観たことが無いタイプの映画。
一度観ただけではちょっと理解が追いつかない。笑
奇妙で不思議な展開に刺激を受けながら、最後はなんだか幸せな気分にさせられた。
内気でちょっと風変わりな主人公のアメリ(オドレイ・トトゥ)は、幼い頃からひとりぼっち。
空想の世界で過ごしてきたアメリはそのまま大人になり、モンマルトルのアパルトマンで一人暮らしをしながらカフェで働いている。
バスルームで発見した”宝箱を持ち主に返す”という冒険をきっかけに、「誰かを少しだけ幸せにするお節介」をコッソリと始めることに。
そんなある日、アメリは捨てられた証明写真を収集する不思議な青年ニノ(マチュー・カソビッツ)と出会い、彼を含めた周囲の人々の生活に少しずつ変化を及ぼし始めていく。といった内容。
オシャレでいてコミカル。
ちょっとアダルティなコメディ?
おもしろ行動を取るアメリだが、
「世界と調和が取れたような気がした。」という彼女のセリフ。
これには、共感できた。
上手くいってるときや、充実感で満たされている時って、まさにこんな気持ちで、なんだか他の人も幸せにしたくなるもの。
感情によって映像のカラーが、3色使い分けられているのも面白い。
奇抜なカメラワークも脳みそ触ってくる感じがあるし、映像ギミックもインパクト大。
もともと僕は、派手めなアメリカ映画が好きなので、こういったフランスの小洒落たコメディ作品は通ってこなかった。
ふと、エジソンバルブとフィリップス・ヒューの間接照明で薄明かりにした部屋の中、静かにアメリを観ている自分を俯瞰したら、「なんだかオレって映画通っぽいな今」と思った。笑
どーでもよいけど、登場人物で、若かりし頃の少年隊の錦織に似てる人いませんでした?
※以下、ネタバレ(この作品自体のネタバレではないのだけれど)※
この作品を撮ったジャン=ピエール・ジュネ監督は今年2023年に、『La véritable histoire d'Amélie Poulain(アメリ・プーランの真実)』という7分の短編を作り、《アメリの正体はKGBのスパイ》だと明かしたらしい。
こちらも観るのが楽しみだ。
【追記】
🔻『アメリ・プーランの真実』
https://youtu.be/IB_lTTxYSsg
↑仏語なので日本語字幕設定すると︎👍🏻