ふっかー

ウエスト・サイド・ストーリーのふっかーのレビュー・感想・評価

4.4
スピルバーグ監督によるリメイク版。

オリジナル版と違う箇所はいくつもありました。あのチノの人物像も。だけどキャストはそれぞれ良かったです。どちらのリーダーもかっこいい。10代の危うさと荒々しさと弱さ、あと熱さもですね。そして本作の方が、特にシャークス側はプエルトリコ移民としての言葉や血や誇りをより強調していたと思います。

厳選して2つだけ。

Something’s coming
曲に入るまでが、あれっ?と思いました。
オリジナル版のトニーとちょっと違うかなと思ったら、やっぱりそうでした。原作と脚本は違う。脚本だってオリジナル版とリメイク版ではその時で違いますよね。
オリジナル版のトニーは熱中できる何かを求めていた。それはジェッツでもその仲間でもない、別の何か。本作のトニーは過去の過ちを犯した自分との決別。「俺は変わりたい!」と。
このダンスパーティーに行く前のトニーの心情を表しているシーンは、自分はオリジナル版が良かったです。でもどちらのトニーも、もうグループからは抜けている。元リーダー。少年から大人へ。仲間と群れていないところがいいですね。

Somewhere
まさか、そんな仕掛けがあるなんて✨
リタ・モレノの出演、そして...まさに粋な演出。泣けました。やっぱりこの曲はイントロが流れるだけでグッときます。
ただ、Somewhere はやっぱりトニーとマリアか、マリアのソロが...。うーん、なんとも言えません。

本作は映像も役者さんも音楽もすべて素晴らしい。感動もした。でも名作のオリジナル版あってのリメイク版。
ということで1961年のオリジナル版よりはやや抑えた評価にしておきます。

それにしても、輝いている瞳っていいですね。
自分も死んでるような目をしてちゃダメだと反省です。
キラキラしないと✨✨

おまけ
貯まったポイントで無料鑑賞できたものの
約3000円の豪華パンフの誘惑にあっさり負けて購入し
結局いつも以上の出費に。
以上、あるあるでしたー😭
ふっかー

ふっかー