ふっかー

いつかの君にもわかることのふっかーのレビュー・感想・評価

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)
4.0
父親ジョン「確信がほしい」

4歳の息子の里親探し。余命わずかな父親は、限られた時間の中で何組もの里親候補と面会をしますが...。これは迷います。人生一大決心。せめて息子には幸せになってほしい。うーん、恋愛やパートナー探しにも当てはまるかも。"確信"がほしいですよね。

またストーリーや音楽に派手さがない分、父子の関係がより優しく穏やかに映し出される。ラストは父親の息子を思う気持ちが里親先に表れています。本当にいい親子です。

あと里親候補の中には"ちょっとあの夫婦はやめとけ!"と思える人も。そう思わせる役者さんの感じの悪い演技が素晴らしかった!笑 模型やぬいぐるみが大切なら、それらを我が子のように愛してください。養子は必要ないです。


邦題の「いつかの君にもわかること」ですが、息子マイケルに向けたタイトルでありつつ、実はすべての人に向けたメッセージかもしれません。

誰もがいずれは親だったり大切な人を失う時がきます(まあ自分の死は置いといて)。その時に誰もが分かることがある。

自分も2月末に父親を亡くしました。いなくなって思い浮かぶのは会話や思い出、喪失感、そして父の思い。事務手続きは面倒ですが、なぜか嫌ではありません。もう少し生きたかった父の代わりを自分がやっている。「後は頼んだぞ」と言われてるような、そんな心境です。

なので「今回はいい邦題をつけたな!」と
めずらしく邦題を褒めたいと思います。笑
ふっかー

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