モモモ

アクアマン/失われた王国のモモモのレビュー・感想・評価

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
3.9
スナイダー風味アクションとジェームズ・ワン式面白カメラワークの融合、「太平洋の何処か」との漠然としたテロップと爆発で物語を強制的に進める構成で爽快な快作になっていた1作目のジェネリック品のような続編。
撮り直しやワーナー意思決定陣の変動を加味しても、ちょっと纏まりが無さすぎる。
親になったアーサー、夫婦となったメラとの連携、1作目のヴィランである弟との共闘、そこにブラックマンタとの因縁とマンタの洗脳が絡むドカ盛り構成を整理する事なく、そのまま出してきたような闇鍋映画。
闇のトライデント…!な中2ラスボス要素から見るに軸は「兄弟の愛憎」なのだろうが、それならそこにちゃんと全編通して集中して欲しい。
海のみならずトンチキSW新三部作な砂漠パートに、トンチキスカルアイランド(ピージャク版)な島パートに、VFX面のクオリティやクリーチャーデザインに対しての満足度は物凄く高いのだが。
「贅沢なハリウッド作品」の水準をちゃんと満たしてくれている映画は最近は少ないですからね。
ラストのブラックマンタVSアクアマンの高速カメラワークバトルも最高でしたね。
時折入る長回しは基本的に良かったです。
ゴキブリジョーク(アーサーのジョークだよね??マジで常食してんの?)と言い、露悪ノリが多くて若干苦笑い。
裁判で色々アンバーが言ってたけど、メラはこれ以上尺の割きようが無いんじゃないですかね。というか普通に大活躍でしたよ。
DCEUもこれで本当に終わりか…BvSで観た夢よ…永遠に…。
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