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コーダ あいのうたのDKforceのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.7
ルビーは家族のなかでたった1人の健聴者

兄、母、父はみな聴力の障がいをもっており聴こえないが、家族の笑顔は絶えず、愛溢れる家族。
(役者の方々は実際に聴こえない方々を採用されてる)

兄、父が漁師として毎朝3時起床し、毎日の漁をルビーは手伝い日々暮らしている。
ルビーは歌が大好きで、学校の選択科目で気になる人も入ったからと歌が好きだから合唱を選び、その担当のV先生は、「君は可能性があるからこそ時間を無駄にしたらだめだ。バークレーにいきなさい」と音大を推薦する。

家族のなかで唯一の健聴者として手伝ってきたぶん。家族から離れたらどうなるかという家族のなかでの葛藤や、実際に聴覚障がいがどのような体験をしているかも作品のなかで描かれてるつくりは、ポイント。

あと家族。

お父さんが、やっぱり家族の大黒柱なんだなって思う。ルビーが、コンサートで歌ってるときに、まったく聴こえずまわりの人たちの反応のみしか判断できず、、。雰囲気で拍手したりするが、娘の素晴らしいと言われてる歌を自分で直に体感しようと、もう一回歌ってくれるか?と帰って来て一対一のやりとりで、お願いする。喉のあたりを実際に触れて振動で感じて、だんだんと「これが娘の歌か、やはりルビーの夢をあきらめさせるわけにはいかないな」と決心と悲しげな表情から読み取れるシーンだけに涙。。


あとお母さんの「あなたがろう者じゃなくて落ち込んだわ。」ルビー「なぜ?」母「あなたが健聴者だからわかりあえない気がすることに母としてだめになりそうだったからよ」共感できてあげれないこと力になってあげれないことの多さを感じての母としての葛藤をその方向で話す姿になるほどと感じた。
1つ違うものがあっても家族は家族。

暖かいストーリーだった。
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