TOTさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

TOT

TOT

映画(1589)
ドラマ(181)
アニメ(0)

世紀の終わり(2019年製作の映画)

3.6

20年前の逢瀬、20年来のパートナー、同性婚、子供を持つこと、混濁したくなるほどの恋の記憶、恋のたられば。
ドアを開閉しては過去?現在?未来?いや全部夢想?がスイッチして、終わった恋の炎は遠くで燃える
>>続きを読む

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.8

望まぬ性行為の結果の精神的、身体的、金銭的負担を負いながら、主体的に動く17歳の少女と従姉の旅。
好色で無関心な男たち。
寄り添って連帯するのは女たち。
原題のシーンをはじめ、少女たちの行動に対するジ
>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.4

触手あり、人外あり、下克上BLっぽさありの、若者とおじさんの酩酊と修羅場の怪奇な日々。
これは灯台が総攻めなのでは……
いや、総受けなのか……?
と考えてたら終わりました。
デフォーには、クラッシッ
>>続きを読む

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.4

大きい方々の景気の良い喧嘩がいっぱい見られて楽しい。
モンスターバースの中では4番目くらいに好き。
前作に比べると劇伴が弱いような。
ゴジラ先輩とコング先輩が見つめ合うシーンはドキドキしたっす。
コン
>>続きを読む

キャラクター(2021年製作の映画)

3.6

オープニング含め、事件発生して主要な登場人物が揃う冒頭までに惹きつけられる。
ラストはFukaseのスター性というか大衆性が落とし所になった感じで特に感想もないけど、一番いいなと思ったのは、あの人物の
>>続きを読む

東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

3.5

楽しかったっす。
顔面も喧嘩も華やかな若手オールスターキャストと英勉監督の漫画原作をまとめる手腕が光るし、アクションシーンも痛そうで良い。
山田裕貴のドラケンが素晴らし、美しく。
眞栄田郷敦の三ツ谷も
>>続きを読む

ぐらんぶる(2019年製作の映画)

3.6

ただひたすらバカ騒ぎの大学生。
ループする冒頭から、青春ものっぽい中盤、さして進歩のない終盤。
中身のない、実りのない、青春群像がいっそ清々しく不条理。
今まで観た英勉監督作品では一番好き。
あと、犬
>>続きを読む

SCOOP!(2016年製作の映画)

1.5

なんで若い女の子がいちいち中年男性と恋に落ちなきゃいけないのか。

赤楚さん鑑賞ポイント
・赤楚衛二を探せ!
・41分30秒の男

映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)

2.0

ワケわからず特に夢中にもなれず観進めるが、赤楚さん目当てなのでロボ研が絡むくだりだけは正気を保って観ました。

赤楚さん鑑賞ポイント
・興奮しすぎると何言ってるかわからなくなるのは滑舌の悪さではなくオ
>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.5

殺人鬼と女子高生の入れ替わりもの。
ホラームービーにおける圧倒的恐怖と恐怖を乗り越えるヒロインに私は昔から惹かれてきたけど、まさに王道なストーリーライン。
アメリカ青春ホラージャンルと、クィアな人たち
>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.7

土地に根差さない生き方だけど、アメリカだからこそ可能な生き方。
フランシス•マクドーマンドが路上の物語に物語性を与え、現実と虚構を媒介する。
何よりもアメリカの圧倒的な風景の画力。

ミナリ(2020年製作の映画)

3.7

アメリカンドリームを追う移民1世の父と、韓国から来た祖母、異なる文化を繋ぐ移民2世の息子デヴィッド。
新天地での父母の確執に心痛め、姉は諦め、祖母の破天荒な行動は鬱陶しい。
家族に良い時もあれば悪い時
>>続きを読む

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.0

原作のねちっこさを軽くする行定節と大倉くんの虚無顔。
って思って原作読み返したら原作の大伴も後半かなり虚無顔だった。
永遠の痴話喧嘩を繰り返す二人を二時間にまとめるには、まぁあの終わり方だったんでしょ
>>続きを読む

ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス(2019年製作の映画)

3.1

ドラマから派生作品まで見て今更気づきましたが、武田さんの一人芝居演技、イケメンパラダイスの生田斗真と一緒だわ。

再集結しての演技、それぞれ良い意味でアクが抜けてて良かったです。

肝心のストーリーは
>>続きを読む

ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ(2019年製作の映画)

3.0

御破算で願いましては〜。

ドラマ設定を覆す色々はまぁいいとして、ヒロインが可哀想なくらい魅力がない。
いらない感がすごい。
そういえば武藤翔吾脚本でヒロインが活きてる話を見たことがない。
男性キャラ
>>続きを読む

平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER(2018年製作の映画)

3.5

平成ライダーお祭り映画。
全員でバイク走らせてる姿を見て、ただの暴走族じゃねぇか……!と思う。
メタな世界観だからこそ叶う平成ライダー全員集合で冷める部分もあるけれど繰り返し見ると泣いてしまう。

劇場版 仮面ライダービルド Be The One(2018年製作の映画)

3.5

いま明かされるベストマッチの必然。

「俺とアイツの関係は偽りなんかじゃない」
でグッと来て
「Are you ready?」「ダメです!」
で笑った。

赤楚さん履修ポイント
・男ヒロイン
・黒スー
>>続きを読む

仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー(2017年製作の映画)

3.5

表テーマは平成ライダー集結で、裏テーマは万丈龍我の戦う理由探し。
ビルド観てたら急に知らないシーンが出てきたから調べて今作に辿り着く。
良い子はビルド14話の後に見よう!
アンク切なかったなー。
オー
>>続きを読む

きょうのキラ君(2017年製作の映画)

2.0

急に同級生に殴りかかる。
急に公園で死にたくない!と叫ぶ。
それを見た女の子が私じゃダメですか!って前髪を切る。
真冬の屋外で裸になって羽根のタトゥーが入った背中を見せる。

難病と純愛というド鉄板設
>>続きを読む

ヒロイン失格(2015年製作の映画)

3.0

桐谷美玲の変顔祭り。
軽薄でワルめな坂口健太郎が良い。
山﨑賢人は漫画原作力が高いなぁ。偉いなぁ。
これ、チェリまほの吉田恵里香脚本なんですね。

赤楚さん履修ポイント
・1時間47分5秒の男
・「あ
>>続きを読む

通学シリーズ 通学途中(2015年製作の映画)

2.0

赤楚衛二が好きで中川大志に好かれて千葉雄大が友達ってそんな世界ありますか。
ここにあります!
ドッペルゲンガー設定が無いだけで安心して見れる反面、なんか普通すぎて寂しい。普通にクソで寂しい。
奥手な主
>>続きを読む

通学シリーズ 通学電車(2015年製作の映画)

1.5

千葉雄大と吉沢亮の間で揺れる女の子という夢のような世界を色褪せさせるクソみたいな脚本とクソみたいな台詞の破壊力。
ドッペルゲンガー?のゆるふわファンタジー設定に対して、キャラクターの過去設定が重すぎる
>>続きを読む

思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

3.5

原作未読。思いがけず良かった。
恋愛、親との不和、未成年ならではの葛藤、誰しもが青春でやってそうなやり残してそうなことを思い出させる群像劇。
まだ線の細い彼彼女らが淡く溶け込む団地や街並みの風景、保健
>>続きを読む

劇場版 仮面ライダーアマゾンズ Season2 輪廻(2018年製作の映画)

3.0

Amazonのドラマ版が登録されてないので、再編集版のこちらに記録(追記、登録されてた)。
再編集版のためか、ドラマ版の方がわかりやすい。

赤楚さん目当てで観て、ライダーは電王ぶりだったけど意外と面
>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.8

父権社会
性消費の客体
視線の暴力の被害者から逃れて

主体的に見つめ合う
ふたりの女。

ふたつの個が自由に
心と体を分け与えあった数日の記録。

燃える肖像画と燃える実存
冒頭追った者は追われる者
>>続きを読む

エマ、愛の罠(2019年製作の映画)

3.5

火炎放射で不穏な種まいて
蝶のように花と花を渡る。
エマの行動は反男性・反権威のようでもありながら、突飛なような、目的と行動と結果がつながらない。
突然のダンスも突然のセックスも単なる要素で、物語を前
>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.6

キュンからのキュンのキュン。
アラサーな青年たちの日常描写のフワッと具合というか、リアリティの薄さが良いような良くないような。

基本、ドラン作品は原作ありの方が好きです。

いつか、ドランが高校生の
>>続きを読む

イサドラの子どもたち(2019年製作の映画)

3.7

身体性に宿る
異なる物語を同時に語ることの試み。

ダミアン・マニヴェルはやっぱいいよ。

レビューつけんの後回しにしすぎた
とりあえずの記録

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.7

最初の30分くらいでおよその世界観と登場人物を見せてくれるノーラン。
すごく話が長いオタクが
俺の考える最高の絵!
俺の考える最高のセリフ!
俺の考える最高のネタ!
俺の脳内を皆んなにも目で見てわかる
>>続きを読む

鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

3.5

構図がスタイリッシュに、時にコミカルに。
前作よりは楽しめたんだけど、グイ・ルンメイ演じる女性の演出とか、ノワールな描写の中にどうしてもミソジニーを感じちゃうのが、この監督の苦手なところ。
しかし、フ
>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.8

明るい明るい青春群像。
カーストよりもフラットな人間関係が今っぽい。
繋がりよりもテンポ重視な編集が若々しかった。

はちどり(2018年製作の映画)

4.2

ボタンのかけ違いのような、細部の不接続の積み重ね。
後半で少し接続して、わかったように見えて、すぐに消える確信。
オンマ、オンマと叫ぶ10代の少女が、狭い視野と拙い行動のうちに、少しずつ世界の境界を押
>>続きを読む

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

3.0

「なぜ君は総理大臣になれないのか」
という強烈なタイトルの印象とは異なり、夢に燃える青年が、夢を捨てきれない壮年に至る十数年
のジクジクとした日々。
総理大臣になれなかった男が何者になったのか。
何者
>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.6

時代考証とは?って感じの衣装、キャストの演技、フェミニズム。
話はご存知『若草物語』なので特に言うことないけど、グレタ・ガーウィグの味付けがそんなにハマらないというか、こじんまりしてるというか。
ヨリ
>>続きを読む

ハリエット(2019年製作の映画)

3.2

冒頭から「おいおい、いつの時代の演出だよ」と啓示映像のインサートの仕方にびっくりした3ヶ月ぶりの映画館。
ジョー・アルウィンがクソ白人役が似合うのと、シンシア・エリヴォの歌声がパワフルすぎるのと、ハリ
>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.0

ドラン少年の膨らみまくった愛の発露。
ハリウッド映画とディカプリオとリヴァー・フェニックスへの愛、少年時代の思い出と楽しみ嬉しみ恨み辛みエモが溢れすぎて手元が狂ったんだなとしか思えない(思いたい)。
>>続きを読む