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大雪海のカイナのnatsuoのレビュー・感想・評価

大雪海のカイナ(2023年製作のアニメ)
3.2
「雪海は深いが、作品は浅い」

現代(現実)を古代とし我々の文明なき後、地表が雪に覆われた後の世界。巨木の上、”天膜”と呼ばれる地で暮らすカイナと、木の根元の地アトラントで暮らすリリハが出会い、雪海での戦争終結を目的に奮闘する物語。


世界観、物語設定、人物の特徴など、とても面白そうな題材を盛り込んだのに、面白そうで終わってしまった。何より展開が遅すぎ。回を跨いで引っ張る話が多いので、一気見じゃないと飽きてきてしまう(何とか見終わったが)。
ちゃんと人が死ぬ戦争の恐ろしさは描けていたが、戦争の内容が浅いのでいまいち盛り上がれない。”建設者”も、もっと巨大で醜い見た目だったら面白かっただろうに。
そして最後に遅くしてきた展開の皺寄せがきた感じ。最終話ラスト10分は、1話丸々使ってよかったのでは??なんか約束の何たら2期もそんな感じだったような...。

唯一良いなと思ったのは、やはりヨルシカ。実際、ヨルシカ目的で本作を見始めた。「テレパス」、本当に良すぎる。


劇場版を公開予定だそうだが行かないかな。テーマソングがヨルシカなら行くかな。といったところ。

「どう言えばいいんだろうね 例えば」
「ね?言わなくたっていいの」
とsuisさんがおっしゃるので、何も言わないようにしよう。
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