泡沫

三体の泡沫のレビュー・感想・評価

三体(2023年製作のドラマ)
3.0
生々しい葉哲泰の批判闘争大会などテンセント版では難しかったと思われる表現も自由にできるという強みはある、には、あるんだがどーも「三体」の独特の面白さは割と削がれているような。ソフォンが次元を行き来するとか人列コンピュータとかめちゃくちゃ面白い発想だ思ったんだけどなんの感慨もなく流されているのには驚き。史強は普通に勉強して難しい議論もこなしていて、起こる事象の説明を求めてくれる人がいない。だから難しいことは単なる超常現象として処理される。宇宙の明滅も切れかけの蛍光灯かというわかりやすさ。
そんで原作でもテンセント版でも注意深くインテリ賛美を避けていたのに主人公の女性コンビがナンパ男を賢そうな肩書きで黙らせるというシーンがいきなりあって辟易。これがフェミニズムだっつんなら願い下げだよぉ。葉文潔もいかにも欧米人のイメージするアジア人という風貌で、ルッキズムを排せよというならオギーとかどうなのかとすごいモヤモヤしてしまう。私反ポリコレ民なんだろか。こっち先見てたら原作には手出さなかったなー黒暗森林(文庫)たのしみだなぁ。そういえば「不要回答」のたねあかしされてた?私見逃してる?
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