無人島三角関係モノ。
カルト宗教にハマった男女の人間模様をブラックユーモア満載で描く山本直樹原作の作品。
禁欲的な生活によってエロスがネジ曲がって爆発していく所が見どころ。最初の1時間が苦痛で時間の無駄だと思っていたが、エロシーンが始まると面白く感じるから登場人物と同じ気持ちにさせられてるのだろう。
それでも、とても不快な性強要シーンが続き社会問題の提起をするが、同時に人間らしい性的本能も肯定する。
山本直樹の作品は大昔読んでいたが、確かにこんな感じだったかもとおぼろげに思い出してると、ラストの大混戦で本人登場して笑う。
もっと日本の縮図にして無人島だけで社会を感じることができたら秀作になったかも。
城定監督作としては「アルプススタンドのはしの方」を期待したが共通項としては見えてない宗教本部とのやり取りが想像力を換気させる側面が似ているっちゃ似てる気がする。だが、今回はそれよりヒロインのシャツの中身に想像力が仕向けられていた。