このレビューはネタバレを含みます
あ~
すごいよかった………(余韻)
やさしい気持ちになるやさしい世界…
癒されたし、わくわくしたし。
とってもとっても面白かった。
好きという気持ちは、強い。好きに勝るものなし!本当にその通り。私のパワーの源もそうです。
この役はのんちゃんにしか出来ないと思ったし、のんちゃんだからこの世界観を表現出来たのかもしれない。彼女自身がアート性を持ち合わせているところも含めて。(作中のお魚の絵は全部本人が描いたそう。)
また、子供時代のミー坊もとっても可愛らしく、周りの友人子役たちの演技にも味がありなんか良かった。
その子供時代に味のあった友人たちが大人になっても登場すると思っていなかった私は(事前情報入れなさすぎ笑)、まさかそれが柳楽優弥と夏帆になって出てくるとは…!と、歓喜で震えた。(あえての敬称略)
いつもミー坊のことをからかっていたヒヨと、気だるさ漂うモモコが子供ながらに味があったことにここまで説得力があるとは。キャスティングの妙よ!
そして愛すべきヤンキー軍団。好きな役者さんだらけでたまらなかった。総長の磯村勇斗さんを筆頭に、前原滉さん、岡山天音さん、伊島空さん、三河悠冴さんなど。いい味のバイプレイヤーさん揃い。
鈴蘭vs 鳳仙よろしく黒とライトグレー色の学ラン対決のくだり、最高でした。ミー坊がカブトガニの裏側を見せて対抗するところや、その後みんな仲良くなってアオリイカを食べる(までの捕まえるくだり)はめちゃくちゃ笑った。最後またしてもナイフを要求された青鬼くんの表情も最高でした。
伊島空さんの「まじだ~、まじでいる~」も相当好きだったし、みんなで釣り糸を垂らしミー坊の熱弁を聞いている時の前原滉さんの表情も大好きだったのだけど、今作はもうカミソリもみ・岡山天音さんが至高すぎました。
ミー坊のキラキラした純粋さが大人になっても変わらずにいられたのは、誰かに影響されたわけではなく自分が好きだと思ったものをずっと好きでいたシンプルな感情なわけだけど、好きという感情は最も自分が自分としていられる感情であり、元気にも勇気にもなる。そして自分の気持ちを信じてそうあれたのは間違いなく傍で見守り続けてくれた一番の良き理解者(お母さん)の存在があったからだと思う。
ミー坊の好きへの真っ直ぐさが周りの人生にも太陽のようなあたたかさを与えていく様子はとてもじんわりする。いい人間にはいい人間、いい空気が自然と集まるように、沖田監督のやさしくてあたたかい世界観に、この映画の制作に携わった人みんながその思いで作った映画だなと感じる。このあたたかさを手元に置いておきたくて、サブスク視聴のあとディスク買いました。
余談ですが、
エンドロールで「バタフライナイフ指導」という方の記述があり、青鬼くんのバタフライナイフ使い具合にもなかなかの練習が必要だったんだなぁ~と、お魚を捌くシーンを思い出してまたちょっと笑えた。
うおー。満点。
…後述…
特装限定版のディスクを買いまして。
特典映像も観てますます作品のファンになったし、舞台挨拶のトークやメイキングシーンで見る演者同士のやりとりとかめっちゃ良い。(またまた余韻)
「南極料理人」の伊勢エビフライの横に、カブトガニで表彰された時のポストカードを飾りました。自分の部屋が甲殻類マニアみたいになってしまったが、好きなのは甲殻類では無く、沖田監督です。