【ロバは道無き道を往く】
イエジー・スコリモフスキ監督がロバのEOを主人公に彼の旅路を描いた作品。
〈あらすじ〉
ロバのEOは、心優しいカサンドラとサーカス団で幸せに暮らしていた。しかしEOは…
サーカス団で暮らしていたロバのEOは連れ出され、放浪の旅へ。人間のエゴによって時には癒しを求められ、労働させられ、たらい回しにされる動物の悲しみがEOの瞳で表現されている。言葉を発しないからこその哀…
>>続きを読む映像が美しい映画が好きだ。
音楽に例えるなら、音色になるのだろうか。
カメラのアングルは、音の定位か。
隙間のある音楽が好きだ。
今となっては無尽蔵にあるトラックを、必死に埋めるように作られている…
このレビューはネタバレを含みます
イエジー・スコリモフスキ監督の作品で初めて観たのが「早春」。主人公の理性の効かない執着心と欲望が気持ち悪すぎて観た後に吐いた。見事にトラウマとなって、この監督の映画はニ度と観ないと思った。
が、こ…
「エッセンシャル・キリング」極限まで削ぎ落とした演出で旋風を巻き起こしたポーランドの鬼才Jerzy Skolimowski監督が、物言わぬロバを主人公に再び世界の映画祭で喝采を浴びた異色のロードムー…
>>続きを読むあるときは友人、あるときは労働力、あるときは食料であり、人間にとって全くの他者である動物という存在。感情移入出来るようで、しかし表情を読み取りがたいイーオーはどのように世界を見ているのか。全体的に曖…
>>続きを読む離れ離れになったカサンドラを求めて放浪するEO。
EOのつぶらな瞳を通して映し出される愚かな人間たち。鮮烈な赤。森の中のレーザー光線。風力発電装置とバードストライク。四つ脚ロボット。逆再生されるダ…
さまざまな人のもとを転々とするロバの数奇な運命を描いた異色ドラマ。
ロバEOの視点で見つめられる人間社会。
そこには善人もいれば悪人もいる。
カサンドラ、サラブレッドの飼育施設、子どものケア施設…
このレビューはネタバレを含みます
ロバは馬に比べれば優雅さに欠けるし、鳴き声も不細工だが、常に涙目のような何ともいえない哀愁漂う姿に思わず感情移入してしまった。
これはロバの目線から見た人間の世界の物語。
ポーランドのサーカス団で心…
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