眼鏡の錬金術師

カラオケ行こ!の眼鏡の錬金術師のネタバレレビュー・内容・結末

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

合唱部の男子中学生聡実君とヤクザ狂児との友情もの。

声変わりとか思春期の不全感とかで思い悩む聡実君の前に突如狂児が現れる。
組長の誕生会でカラオケ大会が行われ、それでビリになるとひどい刺青を彫られるので、歌が上手くなるよう聡実君に師事したいと狂児は言う。

二人はカラオケに通い、友情を育む展開。
最初は恐ろしいし、戸惑う聡実君だったが、どちらかというと聡実君にとって、狂児の存在がかけがえのないものになっていく様が描かれる。思春期の狭い世界で生きる聡実君にとって狂児は世界の外側から現れたヒーロー的な存在だったのかもしれない。

途中の複数のヤクザにダメ出しするシーンがおもろかったし、最後の紅のシーンもそれまでの振りが効いてて感動的なシーンに仕上がっていた。歌って別に綺麗に歌うだけが全てではないよねって。

紅っていなくなった人を忘れられないっていう歌だったんだね。
良い作品でした。