眼鏡の錬金術師

ウェディング・ハイの眼鏡の錬金術師のネタバレレビュー・内容・結末

ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

結婚式を舞台にしたハチャメチャコメディ。おもしろい!

これバカリズムさん脚本なんだ。地獄の花園はクソもおもしろくなかったけど、これはなかなかおもしろかった。監督力の差なのか。

冒頭の結婚式準備に関する夫の独白めっちゃわかる!わかりすぎる!おれもほぼ同じこと思ってた!

いざ披露宴がはじまると作品は群像劇の様相を見せる。挨拶役とか動画製作役とか、いちいちその背景を描いていたのがおもろかった。特に新郎上司が挨拶頼まれて泣くのウケた。

各人が自己中で熱量がすごすぎるために披露宴が一時間押しになってしまい、そこからはウェディングプランナーのターン。リアルタイムに起こるトラブルを何とか解決しようとする様は「ラヂオの時間」さながらである。特に余興のコラボの絵面が最高だった。

そうして無事披露宴が終わったわけだが、実はその裏ではご祝儀泥棒と新婦の元カレとの攻防が描かれていたという種明かしが行われ、物語は収束する。この辺は「木更津キャッツアイ」のようでもあった。最後のオチがウンコなのは稚拙な感じであまり好みではないが、伏線が回収されてく様は気持ちよく見れた。

こういうリアルタイムトラブルへの対処と、その後の種明かし伏線回収は「カメラを止めるな!」的でもあった。すでにある成功例を駆使するのは賢いね。
難点としては群像劇の色を強く出しちゃったので、あんまりプランナーの出番が無く、作品の軸みたいなのが見えにくくなってたかなと。ラヂオとかカメ止めとかみたいに主人公がもっと困難を乗り越えるシーンがあると良かった。