あの夜の殺人を、自分だけが知っている-
朝鮮王朝の時代に実際あったとされる"怪死事件"をテーマにしたサスペンススリラー。
盲目の鍼医である主人公はその才能により王宮の鍼灸師に選ばれる。故郷に残した弟のためにドロドロとした王朝に揉まれながらもなんとか生き抜いていた彼だったが、ある夜暗殺事件を"体験"してしまう。誰かに報告しようにもココでは誰も信用できない…事件の黒幕にバレないように主人公はなんとかこの事件を暴こうとするが-
暫定今年ナンバーワン映画。
朝鮮王朝という馴染みのない時代劇ということでかなり敷居が高く、歴史的な部分での知識も無いので楽しめるか不安だったけどめちゃくちゃ面白かった。
今話題のミステリーアニメ「薬屋のひとりごと」で宮廷の世界観は入りやすいと思うし、犯人を探すのではなく犯人にバレてはいけないというサスペンスフルな設定が難解なミステリーでは無く、緊張感の漂うスリラーとして観やすい。
フリが長いうえに暗闇の場面が続くので若干疲れるけど、後半以降に展開されるツイストが面白すぎてテンション上がった。全ての要素を無駄なく生かす素晴らしい脚本。韓国映画の優秀さに今年も驚かされそうです。