ねこねここねこ

サイド バイ サイド 隣にいる人のねこねここねこのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

なんだろ?評価ははっきり分かれそうな映画。

ストーリーを追うより映像美と雰囲気が前面に出されて、解釈は各自ご自由にという感じ。私は嫌いじゃないけど、終始謎の部分が多すぎて、未山くん(坂口健太郎)は生きてるの?死んでるの?境目?
もしかして全員霊なの?とか…。
なんかセミナーっぽいのに行った時、「後は私が…」とか、これ未山くんも霊なの?ってなる。
でも牧場主とか他の人にも見えてるみたいだからやっぱり生きてる?

人の想いが見える未山くんの能力は限定的でわからないことや解決できないことも多い。まぁ何でも解決できちゃうとつまらないエスパーものになってしまうからいいんだけど。
でも高校の後輩草鹿の生霊がいつも付いてきて、それで草鹿の元へ行くと、昔の恋人莉子がゲーゲー吐いてて、つまり悪阻?
っていうか誰の子?そしてあらすじとか読むと草鹿から莉子が姿を消した要因の事故の顛末を聞くってなってるけど、そんなシーンありました??ボソボソ何かを言ってたけどさ。先輩になりたくて…みたいな内容じゃなかった?
未山くんの自宅も変わってますよね?入り口🚪とか何?こんな家、逆に住んでみたいんだけど💧
でも詩織さんの家も居心地良さそう。

そもそも未山くんはこの街で入院してそこで詩織さんと出会ってるようだけど、それぞれの過去やそこにいる経緯がほとんど描かれてないのでさらに混迷。

途中なぜか人妻がベタベタとハンドクリーム塗るシーン。また来てくれますか?とか気持ち悪過ぎ。断れ!未山くんって思いっきり思った。

ある程度観る側に判断を任せるのは一つの技法としてありだけど、任せ過ぎてないかね💦

まぁ最後の方でどうやらあちこち行ってこの街にたどり着いた霊っぽい男性に「ちょうどいいや」みたいな台詞って、未山くんは旅立つってわかってたからなのかな。最後は牛くん🐄だけだったし、未山くんはあの世に旅立たれたのね。空いた席があるけど、詩織(市川実日子)も莉子(齋藤飛鳥)もそんなに暗く落ち込んでいないし、なんなら美々は未山くんと同様見えるっぽいから未山くんを感じてるんだろうし。
旅立ってからも未山くんは詩織の家🏠に居て野菜とか洗ってる。
明るく可愛いライトを点けるのも良いね。

音楽がなんとなくガムランのようで物悲しさや不穏な感じからだんだん明るい音楽になってゆくのはなんか良かったな。

何より突然現れた妊娠している未山くんの元恋人を受け入れられる詩織はすごいな。私なら無理。市川実日子がすごくいい味出してた。荻上直子監督の「めがね」👓の時もすごく良かったけど。
あとちょこっとだけ出て来る蕎麦屋の店主の津田寛治、いいな。
キャストは好きな人ばかり。