あかめ

碁盤斬りのあかめのレビュー・感想・評価

碁盤斬り(2024年製作の映画)
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朝、元ネタの落語をYouTubeで観てから映画を観ました。
落語のストーリーのままだど、現代ではひっかかる要素があり、映画ではどうしているんだろうかと思って観ました。
落語と映画の違いは格之進が藩を追われた顛末のエピソードからの妻の敵討ち展開が描かれていて、落語では語られていない部分を膨らませて映画的な物語に発展させていたところ。
キャラクター的にも敵となる柴田兵庫や吉原のお庚などが追加されています。
その改変で落語にはないチャンバラ要素も加わり、終盤に大きな見せ場となるアクションシーンが楽しめました。
曲がったことが大嫌いで変人レベルな人格者の格之進を草なぎさんが見事に体現していて、その健気な娘も清原果耶さんにぴったりの役でした。
撮影もリアリティーを重視した質感で、物語に重厚感を増し、ああ時代劇を観たなあという気分が十二分に味わえました。
年配者のものと思われがちな時代劇でもこのクオリティなら年齢を問わず広い層に受け入れられるのでは。
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