アメリカンスニャイパー

ドミノのアメリカンスニャイパーのレビュー・感想・評価

ドミノ(2023年製作の映画)
3.6
『ドミノ』ってタイトルの映画これで何本
目?

「な、なにーっ‼︎ こ、これは…‼︎
今まで読んでいたエロマンガは!?」

上記のような展開が何度も起こる映画。主人公や登場人物にとってはストレスフルな状況この上ないが、観客にとっては驚きとカタルシスの連続なので非常に脳に心地良い。

“クリストファー・ノーラン監督作品のジェネリック版”といった面持ちの映画。この系統の映画は他に『トランセンデンス』『レミニセンス』などが挙げられる。中身はイマイチでもエンタメ性は高いので、気になって観てしまうのだ。実は結構好物かもしれない。

見所は何と言っても“心理掌握”-ヒプノティック-!
強力な催眠術で他人を思いのままに操り、現実を捻じ曲げる。集団催眠、幻覚幻影はお手のもの!僕はマインドハッカー系超能力者に目がないのでこの手のバトルに心奪われっぱなし。最近でもミステリオやウタ、食蜂操祈が活躍していて嬉しい限り。しかも今回謎の男を演じてるのは鳥顔俳優ウィリアム・フィクナー!『ドライブ・アングリー』でも人間離れした演技とスマートなスーツの着こなしを披露していたが、本作でも彼のカリスマ性が爆発!同じ催眠術映画『cure』の萩原聖人も見事だったが(同じくライターを使った催眠術が登場する)彼の催眠演技にも目が離せない!
『プレデターズ』『スーサイド・スクワッド2』でもお馴染み、ジャングルが似合う姉貴ベスト1位のアリシー・ブラガもジャケットの着こなしがgood!この手のジャンル映画にも快く参加してくれていて嬉しい限り!これからも応援していきたい。
監督のロリコン趣味にも拍車がかかり、可愛い女の子が大活躍!忘れちゃいけないぞ!

割と肯定的なレビューをしたが、全体的にみると取り立て褒める所はあまり無い。ノーランの様に拘りが強い訳でもなく、やはり軽やかなB級映画といった印象。ブレないなロドリゲス!SF映画をよく観る訓練されたオタク君なら後の展開が読めてしまいそうだ。ただ、ストーリーは明快なので、SF嫌いなうちの母にもオススメできそうではある。雑多な街並みやメキシカン・ガンアクションも懐かしくってクール!久々に『フロムダスクティルドーン』が観たくなった。

あとロドリゲスにはそろそろ『アリータ』の続編を作って欲しいのだが?製作者、観客共に忘れぬよう常に発信していきたいところだ。