あちぴろ

リバウンドのあちぴろのレビュー・感想・評価

リバウンド(2023年製作の映画)
4.7
昨日行われた、2024年百想芸術大賞のドラマ部門「マスクガール」で助演男優賞の受賞スピーチで「アイシテル!」と日本語で締めくくった、アン・ジェホン。
正直言って知らない人圧倒的多数だと思う。
決してイケメンでもないしちょっとぽっちゃりしてるし。
「恋愛体質」という激推しドラマで魅了されてからファンに。
最近では「マスクガール」や「タッカンジョン」などでもジワジワ観る機会が増えてきた彼の主演映画。


廃部寸前の釜山中央高校バスケ部が全国大会決勝まで進んだという実話をもとにした本作。
廃部寸前だった名前だけのコーチを請け負った同高校の元高校MVPのコーチ、カン・ヤンヒョン(アン・ジェホン)が、あちこちから選手をかき集めてなんとか部員数7名で挑んだ全国大会。
ヤンヒョンがきっかけでバスケを始めたソウルでも活躍出来る様な有望な選手が大会当日に突如、強豪校へと移籍してしまい、その強豪校とあたり、コーチ退場、試合没収、6ヶ月間の活動停止処分という最悪な事態に。
さらに部員が辞め4人になってしまう。
自らの利益を考えた試合構成を反省したヤンヒョンは選手たちにもう一度本気でバスケをしようと一人一人に声を掛け次の春に入った新入部員2名を合わせた6人で春の大会に挑む…


【キャスト】
❇️アン・ジェホン(ヤンヒョン):「恋愛体質」、「マスクガール」、「タッカンジョン」、「シークレットジョブ」、「王様の事件手帖」など。
彼の演技が大好きで、イケメンでは絶対ないのにイケメンに見える演技をするし、なんか可愛い。笑
❇️イ・シニョン(チョン・ギボム):「愛の不時着」、「ドクターキムサブ3」など。
バスケ部のエース的存在。キムサブ3の時にだいぶ太ってたけど、今回は不時着の時の様にイケメンだった。
❇️チョン・ジヌン(2AM)(ペ・ギュヒョク):初見。「ドリームハイ2(未見)」など。
怪我でバスケを諦め、賭けバスケをしながら燻ってた男。ギボムとは過去の因縁がある様で…
❇️チョン・ゴンジュ(チョン・ガンホ):初見。「偶然見つけたハル(未見)」など。
ストリートバスケで見つけた一人。彼も経験者と呼べる。ニコイチで動くガンホとスンギュがなんかいい😊
❇️キム・テク(ホン・スンギュ、元サッカー部員):初見。他の作品はフィルマにもない。ガンホとのコンビがかなり良い。
❇️アン・ジホ(チョン・ジヌク):初見。「誰も知らない(未見)」など。
ジョーダン好き中学生から高校生になり入部。未経験ながらずば抜けた才能の持ち主。
❇️キム・ミン(ホ・ジェユン):初見。他の作品らフィルマにもない。補欠選手。しかし、バスケへの愛は人一倍。彼の初得点シーンは泣ける。
❇️イ・ジュニュク(高校顧問):「ドクターズ」、「サンガプ屋台」、「雲が描いた月明かり(未見、多分こっちで有名な気がする)」など。
同じ名前にイケメンな「秘密の森」などのイ・ジュニョクがいる。笑
この先生がかなりいい味出してる。密かにバスケ部を応援してる。
▶️キム・スジン(ギュヒョクの母):「医師生活」、「ストーブリーグ」など。
▶️キム・ギチョン(校長):多分この人だと思うんだけどなぁ。。
ちょうど今見てる「ラケット少年団」でも校長役してる人と同じだと思うんだが…
▶️チャン・ヒョンソン(強豪龍山高校バスケ部監督、ヤンヒョンの先輩):「ドクターズ」、「シュルプ(未見)」など


泣いた。
号泣ではなく、身体にぞわわっと震えがくる様な、目尻からツーっと伝う様な。
伝説の漫画「スラムダンク」の湘北vs山王戦の様な。
花道と流川のハイタッチの様な。
バスケ映画なので似たシーンはあるだろうけど、あの山王戦を蘇らせる様な3ポイントを放つジェユン。チームで誰もしたことのないダンクを決める彼(あえて言わない)だったり、ギボムとギュヒョクのロータッチだったり。
胸が熱くなる。
主演のアン・ジェホン以上に選手6人のチームワークと諦めない気持ちに熱くなった。

感動をゴリ押すのではなく、トイレで一人喜ぶコーチだったりと笑えるところも多々あって、のめり込んでしまう。

実話ベースなのでクレジット前に実在した選手たちとコーチと顧問が対比の様に映るんだが、これがまぁそっくり!
特にコーチと顧問のツーショでは実在の写真と映画がそのまんま。
寄せ方が秀逸すぎる。笑🤣


「リバウンドを制するものは試合を制す」という意味ではなく、違う意味での「リバウンド」を話す控え室のシーンはゾワワッとなる。
一番はでも、やっぱり彼のダンクだなぁ。
あのシーンで頬を伝った。


オススメ出来るいい映画でした。
ちなみに、ヒロイン的な美しめの女優さんが一切出てこないのもなんか良かったかも😊
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