タケイ

仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインドのタケイのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

続編として概ね解釈一致で、一つの物語としても尺の割にしっかり見応えがある。しかし草加に関して、見かけは善人だが正体はスマートブレインから派遣されたアンドロイドという設定は、ファンとしては軽薄に感じざるを得ない。20年前の草加は、自分の辛い過去とか承認欲求とか嫉妬とか、人間的な衝動に突き動かされて敵ばかり作って最終的に破滅するような、そういうシェイクスピア的なキャラだったはず。

田崎監督がインタビューで言っているが、真理と巧のラブシーンに至るまでの過程が秀逸。巧の周りにはいつも死があって(そしてその一つ一つが苦しい!)、悲しみと絶望を繰り返す中でよりいっそう生や仲間を求めるようになるという、ファイズの世界観が存分に発揮されていた。

胡桃玲菜、令和スマートレディら新キャラも大変よく馴染んでいる。単なる平成懐古ではなく、令和のファイズを見ているという感じがした。その中で旧ファイズがミューズ・ネクストカイザを倒す展開も熱い。しかしだからこそ高岩さんがいないのが残念でもある、ゲスト出演はあったけど。あと菊池承太郎、コイツは最高。
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