タケイ

家族を想うときのタケイのネタバレレビュー・内容・結末

家族を想うとき(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

オンコールワーカーの両親と子供2人での生活を描いた作品。特に大きな事件(によって鑑賞者が得られるカタルシスや作中社会への問題提起)は無く、いつまでも社会に気づかれないまま苦しい生活を強いられているという感じ。あまりにもしんどい、結末無き悲劇。彼らはこれからどうすればいいのまじで。アビーが訪問先の老婆からストの昔話を聴いた後、自分は違法な時間外労働に向かうという場面がすごい皮肉。リッキーの職場では「家の事情」が「誰にでもある」こととして相対化されていて、市場におけるケアの不可視化ってこれか!と。ネオリベの跋扈を決して許さない!
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