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哀れなるものたちのmのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

とにかく壮大で実験的な映画。
音響と色彩がとにかく魅力的。
半音ずれてる?と感じるような不協和音的な優美な音楽が作品の世界観にぴったり。
ベラが外に出るまではずっとモノクロなのに外に出た瞬間に色がつくのが、ベラの見えてる世界の新鮮さを表してるようだった。得に新しい世界を見てる時は鮮やかな色彩になっるような気がした。魚眼レンズ?になるところの共通点を見つけられなかった。

知らない世界を見ることで得られる気づきと成長の大きさを知った。ベラが望んでた、世界を見る=現実全てを見ることなんだな、、と。船で出会った男女との関わりがベラの思考を大きく成長させた(哲学的になった)ように、知らない場所だけじゃなく知らない人との出会いも、大きな影響を与えるんだなと感じた。

自身の生い立ちだったり、知らないほうが幸せなこともあっただろうに、心が成熟してもなお気づきをどんどん学びと成長に繋げていくベラの姿が好きだった。最終的には支配される側から支配する側に成長するんだもん、、

人の人生と世界を圧縮したような映画で、色んな感情を引き起こされた。予想する結末を上回る結末で、ラストのシーンの満足感はすごかった。変態映画。あとエマ・ストーンの演技力がすごすぎる。

もう1回観て考えたいことたくさん。
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