鯖寿司

ザ・クリエイター/創造者の鯖寿司のネタバレレビュー・内容・結末

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ローグワンが好きな人にはめちゃくちゃ刺さると思うし、アルマゲドンのラストで泣く人は120%泣く。

川辺の村での戦闘がかなり胸にくるところも考えさせられるところも多かった。
ロックオンされて逃げるロボットが、向かう先に人間の子どもたちがいるのを見て安心させるように離れていって被弾するところでブワッと涙が出た。
自爆ロボが出撃するのと同じ流れで人間の兵士も出撃させられるあたりは、人間もコマでしかないように扱うことに背筋が冷えつつ、皮肉も効いているな…とゾワゾワした。

利他的なAIやロボットと利己的(狡猾)な人間の対比が全体的にすごかった。作中の表現を借りるなら、AIやシミュラントの精神性はネアンデルタール人に近く描かれていたイメージ。
(犬や猿が戦況を変える役割を担っていた意味をもう少し考えたい)

他にも、シミュラントがニルマータだから命を奪えないと生かし続け、最終的にマヤの生命維持装置を切るのはジョシュの役目だったことも考えさせられた。
今後現実世界でAIが発達していっても、人の生死に関わる最終的な部分の判断や実行に関しては人間の役割・仕事として残っていくんじゃないかと思ったりした。

割と大きく損傷しても動くしシレッと直ってる渡辺謙など若干ツッコミどころはあるが、全体的に見れば良いオリジナルSF作品だった。

あと、とにかくアルフィー役の子が可愛かった。ノマドの中を走っていくシーン最高。
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