結婚の約束をした次の日、恋人の市子が消えてしまう。
彼女が隠した過去とは……。
舞台劇が原作とのこと。
細かいディテールを紡ぐのがいいなと思った 。
例えば 座布団の畳み方、ヘアスタイルの乱れ、ガリガリ君、制服の袖から見える細い腕、雨、文鳥…
それらの積み重ねが市子の不幸と幸福を表現するのが上手い。そして切ない。
わたしは邦画をほぼ観ないマンで、主演の方含め共演の方も 刑事さん以外全く知らない役者さんばかりだったけど、上手い人ばかりでストレス無く観られたの良かった。
叫んで走らないし(邦画あるある)
特に市子の過去を知る北君を演じた森永悠希の必死さが胸に痛かった。
市子の透明感の後ろにあるドロドロした物が見える瞬間が辛い。
望んでそうなったわけではないのに。
法律の穴から堕ちた人が不幸になる世の中しんどいね。
堕ちなくてもしんどいのにさ。
