みーすけ

愛と哀しみのボレロのみーすけのレビュー・感想・評価

愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)
3.5
全くの初見、情報無し子で干渉。
第二次大戦開戦時から40年、4家族の日々を追うカメラ。
戦争と言うものはかくも人の人生を翻弄するものなのか。
堂々の大河ドラマ。
しかしどのシークエンスの演出もわりと淡々としている。
群像大河の長丁場、あまり個々に盛り上げすぎると全体のバランスが崩れるし、これは致し方無しかな。
ただ、前半ユダヤ人夫婦が収容所行きの列車から乳児の我が子を決死の覚悟で逃がす所で、おくるみの赤ちゃんがマンダロリアンのグローグーと重なってズビズビ泣いてしまった。
わたしのぐろぐちゃん大好き病も拗らせたもんだな。
大戦が終わり命を落とす人、生き延びて新たな人生を送る人。
やがてそれぞれがラヴェルのボレロの導きで一堂に会するクライマックスは、ダンスと音楽の迫力も相まって鳥肌もの。
監督はあのシーンを観せるためにこの映画を撮ったんじゃないかな。
平和の赤十字が輝くエッフェル塔の下、人生は続く。

ところで相変わらず役者に注目して映画を観てしまうのだが、指揮者の奥さん サスペリア2でぶっ殺される人だよね!? 気になって出てくる度に気が削がれて困った。(調べたら同じ人だった)
それからアメリカ勢、ジェラルディン・チャップリンとジェームズ・カーンの一人二役はちょっと無理ないか?特にカーンは親父も息子も同じに見えて笑っちゃった。
ラスト近く、父親の方のカーンが若い女侍らせてて、それがどうしてもシャロン・ストーンに見えて気になって色々ぶっ飛んでボンヤリしてしまった。(調べたら本人だった)
勝手に60年代半ばの作品だと思ってたからビックリしたけど80年ならデビューしてたよね。納得。
映画に集中して観ろよわたし!
みーすけ

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